NHKニュース深読みで
大相撲の人気復活を分析していました。
私も最近大相撲見に行きたいと思っていたので
なぜ私がそう感じるのかも考えながら
興味深く番組を視聴しました。
大相撲人気復活の陰の努力。
さまざまな挑戦。
そして、変化することを自分が受け入れたこと。
企業再生の過程と非常によく似ていると思いました。
決してマーケティングを分析して挑戦したとは思えません。
北原先生から最近コンシューマーインサイトという言葉を教えて貰いました。
今までのマーケティング分析とどう違うのか分からず
ずっと気になっていましたが
今日やっと腑に落ちて分かりました。
どこの企業も消費者分析をしています。
もちろん私がいた某企業も同様ですし
研修に伺った企業も皆分析していて色々なお話を伺いました。
ところが
分析結果を聴く度に心がひんやりと冷めてしまい
身体がざわざわして、心の中で『違う!』と叫びたくなる衝動にかられます。
数字と動向で理路整然と論理的に説明されればされるほど
『違うってば!』と言いたくなりました。
それは五感の感覚や感情から生まれる何かなので
言葉では全く説明できませんでした・・・。
人間と向き合う仕事を前職も今もしてきた
絶対的な確信ですが、言葉で説明できなければ
人を説得はできません。
そのモヤモヤが今日やっと晴れました・・・。
大相撲人気は
消費者が心のボタンを押されたのです。
これが足りないから欲しいでしょうというような
消費者分析で出てくる購買意欲の購入ボタンではありません。
もっともっと深い心奥の潜在意識の中にあるボタンです。
人が人を想うような、喜怒哀楽も越えたような
五感・感覚・感情が混じったようなボタンです。
数字の分析でから生まれるもおではなく
なりふり構わずやれることをやってみようという
人が真剣に自分を投げ出したときに
感動して共感する心のボタンだと思います。
数年前の大相撲スキャンダルで人気低迷したときの
相撲関係者の方々が行動で選んだ
本能的なクライシスマネジメントだと思えます。
リスクマネジメント:危険を予測して事前に対処すること
クライシスマネジメント:危機に瀕したときにやれることをすぐやる具体的対策
私がリスクマネジメントで伝えている私の感覚です。
この二つは対策も行動も全く違う能力が求められます。
クライシスマネジメントには「変化」「改革」が切り札になりますが
リスクマネジメントの観点では変化は恐怖ですから選択をしないのです。
そこで研修やセミナーでは「覚悟」という言葉を使います。
危機に瀕するというのは
例えば断崖絶壁に追いつめられ
さらにその足元が崩れそうなときに
今出来るBETTERをすぐやりながら
助かるために自分が行動しなければなりません。
大相撲の人気は数年前は低迷していました。
お客様が減り、自分の給与が減り、新弟子もこない
相撲が消滅しそうなほど追いつめられたときに
皆が覚悟を決めて行動したようです。
お姫様だっこやゆるキャラや、観客の力士の頑張り評価など
どれもユニークで斬新ですが
とても楽しそうで微笑んでしまいました。
本業は相撲です。
皆相撲が大好きで、だからその相撲を残すために
自分のできることなんでもやってみる覚悟。
それを大相撲に関わる方達皆が
それぞれに挑戦したことをTVで知りました。
トップダウンやボトムアップではなく
皆が「変えよう!」と腹をくくった結果が
今の大相撲人気の再ブレークですね。
なるほどと思いました。
変えようという覚悟をたぶん全員がしたのかもしれません。
覚悟があれば何だってできます。
「桜井講師の顔を見ると「覚悟」という言葉が浮かびますよ~」
ある企業で再会した取締役の方が苦笑してそう話してくれました。
その企業は変化を受け入れて
この先も発展していく企業です。
BETTERを探しながら
毎日行動している社員がたくさんいます。
V字回復は奇跡です。
でも人間にはおこせる奇跡です。
ある会社を応援している私は
心の中で「覚悟」の言葉を送っています・・・。
コンシューマーインサイト
心の奥の奥は数字ら理論が詰まっているわけではない。
北原先生に教えて頂いたことが少しわかってきて
ちょっと面白くなってきました。