ハロー効果に騙されない心の目 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

人は肩書に騙されやすい生き物です。

 

パリの地下鉄に皆で乗っていたとき
出口から出る瞬間友人のハンドバッグに手を入れた男性がいました。

いわゆる、スリです。

友人と少し離れて歩いていたので
すぐ友人の名前を呼びました。

スリは踵を返して逃げ去りました。
友人に被害はありませんでした。

さて、スリはどんな人物だと思います?
背が高くダンディなスーツを着たイケメンの男性。
私達はそんな人がスリをすることに心底驚きました・・・。

人は美人やハンサムだと好感度を抱き信じやすいのです。
有名企業社員や裁判官、弁護士、医師などの職業
高学歴もすぐ信用しがちではないでしょうか。

その人物より肩書などで信用するのは
ハロー効果というのですが、ハローとは後光Haloのことです。

人はその人をあるがままには見ていなくて
後光(Halo)ばかりを見ているのかもしれません。

これを利用した劇場型振り込め詐欺は多発しています。
どんな会社名や肩書を聴いても=良い人とは限りません。

危機管理では多くの視点を持つことが重要で
違う視点で見ることは
相手を最初から疑いなさいという事ではありません。

一番に疑うのは「自分の目」です。

まず自分がハロー効果や噂に惑わされていないか
自分の目を疑うことが必要だと感じます。

CA時代秘書の方々にたくさんお目にかかりました。

彼らは目立たない裏方であり、歩くセキュリティです。
自分のボスに変な人が近づかないようにブロックもします。
SPみたいに常に周囲に意識を向けていて観察力もあるようです。

ある企業の秘書の方から伺いました。
要注意人物は
「企業トップや有力な人との親密な関係を強調する。」
なのだそうです。
 

確かにこういう方はたくさんいるし
こういう部分って口にしてしまいがちです。


急ぎ信用して貰うために
誰もが知っている人の名前を出す。
悪意じゃなくても、
信じてもらいたいため人はに自然にそうするのかもしれません。

どんな人にも光も陰もあります。

さらに人間は愚かしく業とか性とか煩悩が皆ある。
だから・・・自分にもあるのです!
まずは自分を疑いなさい。

あなたの目はハロー効果を
絶対に感じていると思った方がいいようです。

危機管理に必要なこと。

視点を多く視野を広く持つこと。

そして最後に
自分のハートの声や五感にも意識を向け

心の目でニュートラルに人を判断できたらいいですね。
 


今日自分の肝に銘じる
大切なことです。