怖くて逃げる人 怖くて向かう人 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

コミュニケーションで問題になるのは
喧嘩やトラブルと言い訳や陰口

これらの根源は怒だと思いがちだけれど
そのもっと深い部分は恐怖感だと思います


自分のアイデンティティが傷つく大きな恐怖感から
傷つく前に相手を傷つけようとするのが喧嘩のような気がします
ディベートでも相手をうち負かそうとする人は
とにかく自分の主張が正しいと相手をコテンパンに潰す事を考えているように
私からは聴こえるあります

ボタンの掛け違いのように起きるトラブルも
理解できない恐怖感から生まれるような気がします
相手を理解できないとき、攻撃しても勝てないときは
自分だけの世界に閉じこもりひたすら主張続けるか
相手を理解したくないの逃避してしまうので問題が解決されない
私からはそう見えるときがあります

面と向かって立ち向かう勇気や元気はないけど
目の前の出来事や他人のせいで
自分のアイデンティティの金屏風を汚すような恐怖感で満たされると
口から湧水のように言い訳がとめどなく溢れます
私の口からも意図せず自然にその湧水が溢れます

目の前の出来事がいつか自分を傷つけると妄想するとき
あるいは過去に傷ついて二度と同じ事が起きないようにしたいとき
他人のアイディンティを傷つけて、自分のアイデンティティを守る事に努力します
自分を高めて相手を低くしたいときは陰口を言うのが効果的であり
これは遠隔操作もでき、又発信源も不明になるので
じっくりと相手を追い詰め、自分は安全な場所にいられる

陰口こそ私が一番嫌いなコミュニケーショントラブルですが
ふと気がつくと、コミュニケーションの場数を踏んでいると
自分でも気がつかないうちにこの陰口を使いがちで
私も意識せず使っているときがあります

それはと単なる噂話ですが
話の中で自分を被害者だという事を巧妙に話します
聴く人は被害者がいれば加害者がいる事を連想し
その加害者だと想える人に関して噂話を陰口にします

そうしないと
その被害者を守ってあげられないような
そんな気がするのと
いつか自分の被害者になるのではという恐怖から
違うものを排除しようとしたくなるように
私には感じられます

人は出来事や他人や
喧嘩やトラブルが
言い訳や愚痴が嫌なのではなく

結局自分の頭の中に生まれる恐怖感に怯え
自分の頭の中の妄想に操られ
自分を守りたくてこんな事をしてしまうように
私には思えます

本当の敵は
いつも自分の中にいる

怖くて逃げる人も
怖くて向かう人も
その敵は自分の中にいるのだとしたら
逃げても向かっても無駄ですね・・・

恐怖感を生み出す思考は
過去の体験・経験・知識から生まれる
単純な思い込みです

こう書くと又思い込みが悪いと考えがちですが
思い込みは良いものでも悪いものでもなく
ただそこにあるもの
ただ私たちから常に生まれるものです

喧嘩の種も
トラブルの種も
言い訳の種も
陰口の種も

常に自分の中に生まれると意識すれば
その種に水や栄養を与えないようにすれば
大変ではないですね

種はずっと芽を出さなければ
いつか単なる土になり
その人を成長させる栄養素になるのかもしれません

自分の弱さや嘘や傲慢さと対峙して
気がついた私の醜い部分ですから
皆様に当てはまるかどうかは私は知りません

考え方の大掃除して
さわやかに笑っていたいなと

大掃除しながら
考えた12月13日の独り言です

さっ掃除掃除♪