人相は心相 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

心を映し出すプロジェクターが脳ならば
心を直接見せてくれるスクリーンは顔の表情

微妙に心を再現すべく
繊細な顔の表情をスクリーンは見せてくれます


コミュニケーションで一番重要視している事
それはこのスクリーンをしっかり見る事


無声映画のように
まずスクリーンを詳細に見て
感覚で意味を読み取ります


誰かから習ったわけではありません
気が付いたらそういう技術が身についていました


電話の場合はラジオ小説のように
声が表現の場なので
声のトーンや話し方、スピードで読み取ります


コミュニケーションを言葉でやると思い込むと
意味や文脈ばかり考えてしまうのですが
言葉は嘘をつきやすく
真実は顔の表情と声のトーンの中にあります

それを読み取ったとき
言葉では肯定的なやりとりをしても
本意は違うと察します

それはどうして断言できるかと聴かれると
行動にすぐ結果が現れるからです
行動はモチベーションによって生み出されますが
モチベーションは感覚なので

言葉とは裏腹に
何か価値観に一致しないとき
感覚が先に表情で答えを出して伝えてくれる
そう感じています

心は嘘をつけません
というより、嘘をつきたくないのだと思います

約束は重いと思っている方も多いかもしれませんが
約束したくないのに約束されてしまう場合も多々ありませんか?

客観的に眺めるとき
約束を強いる人にひきづられ
嫌々約束をするシーンを何度か目にしました
顔はNOなのに言葉はYESになり約束してしまう

NOと言えばいいのにと他人は思うかもしれませんが
人はもともと繋がりたいという社会的欲求があるし
NOという言葉が人を傷つける痛みも知っているので
言葉は簡単に嘘をつきます

言葉は時に有効な薬で
言葉は時に重い鎖であり毒でもあります

コミュニケーションは非言語こそ重要だと意識していますから
言葉だけで縛りあうそういう人間関係からは
私はそっと距離を置きます・・・

私も普通の人間なので
NOと言えない事が多々ありますが
言わなければいけない時ははっきり言います

でも言う前に
顔の表情や声のトーンではNOと伝えているのです
察してほしいと思って、脳は先に行動でそれを示す事を
私に選択させます・・・

目は口ほどに物を言い・・・

情報化の時代
言葉の洪水の中にいて流されそうです

そんな時は
どうぞ自分を信じて
言葉じゃない感覚のコミュニケーションを意識してみると

案外取るべき行動はシンプルです

さて他人の人相は分かりますが
一番分からないのは自分の顔
写真の顔は外向き用に作った顔です

自分は笑顔じゃないとき
どんな人相だろう?
他人はどう感じているだろう?

知りたいような・・・
知りたくないような・・・

私は小心者なので
そんな事を思います



処暑の今日
気持ちも一息つける良い日で
良い顔でいたいですね