人を選ばない日本酒「天の舞」 | 【ゆの里通信】お水を生かした癒しの場

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「伝える」から「伝わる」へ
日々、考えている「お水」のまわりの出来事を綴っていきます


天の舞
食にこだわることは、この時代当然ですが、
度を超すとイヤミになります。
それは、アルコールもそう。
こと、日本酒好きには、
この手の方がおおうございます。


昔、グルメ雑誌の編集に携わっていたとき、
ちょうど地酒ブームでした。
精米歩合50%、40%など、
コメを極限まで磨いてその淡麗さを競ったり、
署名な杜氏の賞の多さが光り、
ハクがついた酒も多く見てきました。


最初にお断りしますが、
わたしは、日本酒は語れません。
そこまで、深くつきあったこともない。


ただ、
小学生のとき、自宅の上棟式(地元では棟上げ式と呼んでいました)で回ってきた湯呑酒を飲んで以来、
日本酒の常温の旨さは、
その後の「冷酒」とも「燗酒」
とも違うなと感じていました。
酒そのものの佇まいが違うのです。


お酒は、言わずと知れた
米と水と麹がいのち。
そこに温度や湿度の外的要因が加わって
清い酒となる。
「ゆの里」のオリジナル純米吟醸「天の舞」 は、
冷酒でお出ししていますが、
個人的には、常温でもぬる燗でも
おいしいと思っています。


そして、この「天の舞」、
人を選びません。
誰に対しても、おいしいようです。


世界遺産・丹生都比売神社の一帯、「天野」で
採れるお米を、「月のしずく」で仕込み、
精米歩合60%。仕込み方は、ごくごく一般的です。


それなのに、本当においしい。
お酒の褒め言葉に「飲み飽きしない」と
いうのがありますが、まさにそう。
するする喉を通過して、
爽やかに胃の腑に落ち着きます。


「いやぁ、本当に旨いなぁ」


正月、ワインにも日本酒にもうるさい
知人が、何度目かの手土産を
褒めてくれました。
所詮、嗜好品。「好きは好き」以上のものでも
ないのですが、なんだか、
飲んでいる人の性格まで
丸くしてくれているようで、
人に沿うのですね。


そういえば、
「ゆの里」のお水は、すべてそう。
人を選ばず、その人の軸となって、
他者をつなぎます。


と、ここまで書いて、わたし、
日本酒を結構、語っていましたね。