クリスマスにプレゼントを配るのは自分の役目では無いから、代わりにこれをやろう。
そう言って彼女がくれたのは、夜空色のくつ下だった。
「眠るとき枕元に置いておくといい」
「プレゼントをもらえるのは人間の子どもだけじゃないの?」
「人間の子どもに配った後、余裕があれば猫の所も回るかもしれないだろう」
もらったくつ下は、ちょうどこの街の子猫の数だけあったので、彼は昼のうちにみんなに配って回った。
「オレ魚がほしーなー」
「おまえいっつもイタズラばっかしてるじゃないか。サンタはそんな子どものところには来ないんだぞー!」
軽口を叩きながらも、子猫たちの目は期待に輝いている。
そんな様子を見て、大人の猫たちは苦笑しながらそっと街に散っていった。
「ぼく、いい子だったかな」
寝る前、不安が口をついて出た。
「ひとに迷惑をかけるようなことをしたのか?」
笑って彼女が言うから、ぶんぶんと首をふる。
「じゃあ早く寝なさい。遅くまで起きているような子どもは端から期待などできないぞ」
似たようなやり取りが街のあちこちで繰り広げられた。
それは人間も猫も変わりなく。
大人たちが一仕事終える夜更けが過ぎ、
いつもより早起きの子猫たちの歓声が響くまで、あと少し。
そう言って彼女がくれたのは、夜空色のくつ下だった。
「眠るとき枕元に置いておくといい」
「プレゼントをもらえるのは人間の子どもだけじゃないの?」
「人間の子どもに配った後、余裕があれば猫の所も回るかもしれないだろう」
もらったくつ下は、ちょうどこの街の子猫の数だけあったので、彼は昼のうちにみんなに配って回った。
「オレ魚がほしーなー」
「おまえいっつもイタズラばっかしてるじゃないか。サンタはそんな子どものところには来ないんだぞー!」
軽口を叩きながらも、子猫たちの目は期待に輝いている。
そんな様子を見て、大人の猫たちは苦笑しながらそっと街に散っていった。
「ぼく、いい子だったかな」
寝る前、不安が口をついて出た。
「ひとに迷惑をかけるようなことをしたのか?」
笑って彼女が言うから、ぶんぶんと首をふる。
「じゃあ早く寝なさい。遅くまで起きているような子どもは端から期待などできないぞ」
似たようなやり取りが街のあちこちで繰り広げられた。
それは人間も猫も変わりなく。
大人たちが一仕事終える夜更けが過ぎ、
いつもより早起きの子猫たちの歓声が響くまで、あと少し。