story62 プリクラ | りょうの一期一会

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 62  プリクラ







一方




楓達は




綾乃「面白いね。」

「ゲームセンターって!!」



「だろう!」

「また今度行こうよ。」






楓(何、また誘ってんだろう・・・)

(でも川村といると楽しい。)





綾乃「うん。」

「行こう。行こう!!」






綾乃(またって・・・)

(本当に誘ってくれるのかなぁー)





綾乃「あっ!」

「これプリクラでしょう。」

「私これ撮った事ないんだー」




「そーなんだ。」

「じゃープリクラ撮ろっか。」






楓(勢いで言ってしまった。)





綾乃「えっ!?」

「う、うん。」






綾乃(どうしよう。)

(ちょっと恥ずかしいな・・・)





「じゃーこれにしよう」

綾乃「うん。いいよ。」







二人はプリクラへと入る







綾乃「何か恥ずかしいね。」

「そんな事ないよ!!」

「どれがいいかなぁー」






綾乃(何か木村君慣れてるって感じだなー)

(な、何焼いてるんだろう私・・・)





楓(いつもプライド高そうにしてるけど、可愛いところもあるんだなー)

(俺、何考えてるんだろう・・・)





綾乃「これにしよう!!」

「可愛い!!」



「いいよ。」

「じゃーこのカメラ見て。」


「ちょっとドキドキしてきた。」

「はい。撮るよ。」





3・2・1





カシャ!!







綾乃「これやだー!!」

「ぷっ!!この川村の顔。」

「これにしよう!!」






「だめ、だめ!!」

「撮り直す!!」


「いーじゃん!!いーじゃん!!」

「これ可愛いよ!!」


「ダメー!!」

「これどうやって撮り直すの!?」




「あっ!!」




「時間切れ!!」

「うっそー!!」


「ぎゃははは!!」

「でもこの川村可愛いよ!!」


「それどう言う意味!?」


「い、いやー・・・」

「普段の川村も可愛いって!!」


「えっ!?」





楓(な、何いってんだ俺!!)

(でもちょっとムスッっとした川村も可愛いよなー)





綾乃(な、何か嬉しいなー)





「もう直出来上がるんじゃない!?」

綾乃「あ、本当だ!!」

「出てきたよ!!」



「いーじゃん!!」

「俺の顔の方が変だな。」



綾乃「そんな事ないよ。」






楓はプリクラをハサミで二つに切り綾乃に渡す。






「はい。これ。」

綾乃「あ、ありがとう。」

「でも、この顔。プッ・・・」



「あー今、木村君笑ったでしょう!!」


「笑ってないって!!笑ってない!!」













一方






拓也達は














拓也「お、おい・・・」


早紀「・・・」







少しの間、沈黙が続く







拓也(こんなになるまで早紀を苦しめていたのか・・・)

(もう本当に終わりにしよう。)




早紀「ご、ごめんね。」


「なんなんだろうね。」


「さー早く撮ろうよ。」



「あ、あー」






二人はプリクラを撮り終える。






早紀「ごめんね。」

「急に泣いたりしちゃって。」




















拓也「なー早紀。」