story 3 告白
(うそでしょ!?)
(そ、そんなばかな!?)
二人の唇は重なり合う。
一護「あっ!!」
おもわず声に出してしまう!!
気づかれたかどうかは解らない・・・
後ろも振り向かずに一護は走ってその場を去る
「う、うそだ!!」
「こんなことが!!」
(くそー!!佐々木なんかに!!)
ぐっすん・・
ぐっすん・・
あふれる涙を抑えきれずにただ走る・・・
(くっそー!!くっそー!!)
(菅野さん!!)
グスン・・
行く当ても無くひたすら走り続ける一護・・・
これが、桜井 一護 15歳
初恋にして、初の失恋だった!!
その頃・・・
楓は・・・
D.A
拓也「なー楓ー」
楓「んー。なにー。」
「昼の話さー!」
「お、おー、萌子のこと!?」
「そう、そう」
「俺、マジやで!!」
「てっ言うかこんな気持ち始めてやわー!」
「拓也ややから言うけど・・」
「自分でもどうして良いか解らへん・・・」
「今まで何人か付き合ってきたけど、自分がこんなになるなんて信じられへんわー」
「何か、こー胸がキュンとなるっていうんかなぁー」
「まーお前には解らんと思うけど!」
「あー俺!?、解らんなー」
「そこまで人を好きになったことないもんなぁー」
「でも何かお前らしくないなー」
「いつもの自信はどこいったんや!?」
「俺らしく・・・」
(俺らしくってなんやろなぁー)
「楓はいつも自信過剰で、自己中で、いつも一護いじめてて!」
「わががままな・・・」
「来る者拒まず去るもの追わずで・・・」
「んー!?後なんか何かあったかなぁー!?」
「もーいいよ!そのぐらいで・・・」
「そうやな!俺らしくないな!」
「萌子に告白するわ!!」
「そーやな!!それでこそ楓や!!」
「しかし、お前も人間やってんな!!」
「それどういうこと!!」
「あはっ!!」
「冗談、冗談!!」
バタン!!
店の扉が開く・・・
英二「おっ!!」
椎名 英二(シイナ エイジ)25歳
拓也の兄でD.Aの経営者。
二人のよき相談役。
楓は本当の兄貴のように慕う。
「ガキが二人そろって何、深刻な顔してんだ!!」
楓「あっ!英二さん!!」
「これからはナイトが始まるからガキはとっとと帰ってねろよ!!」
買出しから帰ってきた英二はそう言って、夜のバーに備え始める。
拓也「だって楓のやつがよう!ちょっと女にイカレちまってるからー!!」
「ば、ばか!!」
「言うなよ!!」
楓が拓也の腕をつまみそのまま店の外へ連れ出す。
英二「何!?何だ楓ー!!惚れた女でもできたか!!」
「い、いやっ!そんなんじゃないっす!!」
「また寄りますんで!!」
「お仕事頑張って下さい!!」
と言い放ち店を出る!!
楓「お前なー英二さんに言うなやー!!」
拓也「い、いた・・!」
「ごめん、ごめん!!」
「ちょっとからかっただけやん!!」
「ほんっとお前ってヤツは・・・」
「あはっ!」
「でもさーお前があんな事言ったの初めてやろ!」
「えっ!」
「うまく行くと良いなー!」
「んっ、あ、あーちょっと頑張るわー!!」
「おーいつもの楓らしくなってきた!!」
「おう!!」
(らしく・・・)
(自分らしくって何なんだろう・・・)
次の日の放課後・・・
楓(くっそー!!萌子のヤツ俺の顔見たら逃げるようしてどっかいきやがって!!)
(もしかして!?避けられてる!?)
(それとも・・・)
(何かやましい事でもあるのか!?)
(それにしても腹立つ!!告白なんて言ってる場合じゃないなー!!)
(あー!一護でもからかいにいこっかなー!)
(でも一護のヤツ今日もおとなしいなぁー)
(最近、アイツ変やぞ!!彼女でもできたか?)
(んっ!!)
(かのじょ!?)
(萌子!!)
(そんなわけないよなぁ・・・)
(ちょくら見てくるか!?)
一護が帰る準備をしている。
楓「いちごちゃーん!!」
一護「・・・」
「一護ちゃん!!」
「・・・」
「おい!!」
そのまま楓を無視して帰ろうとするところを肩をつかんで引き止める。
「一護!!」
「ほっといてくれよ!!」
楓の手を払いのけ一護は去っていく・・
楓「な、なん!?」
(なんなんだよいったい!!萌子にしても一護にしても・・・)
(俺を避けるようにしやがって!!)
(くっそ!!)
(俺がいったい何しったってんだ!!)
(あー腹立つ!!)
(あー!!もうー早く帰ろ!!)
一方
一護は・・・
一護(菅野さんが・・・)
(佐々木君と・・・)
昨日のショックをまだ引きずっていた・・・
(はぁー)
誰かがまた、一護を呼び止める!!
「あのー!」
一護が振り返る。
そこに居るのは・・・
萌子だ!!
一護「本上さん!?」