映画は監督のもの、プロ野球チームは誰のもの? | stockracerの雑記録

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 よく聞く話だけど、、映画は監督のものといわれている。フィルム

映画の製作は、企画から脚本、スポンサーの確保を含む資金繰り、キャスティング、ロケハン、セット作り、撮影、編集、宣伝、公開まで、様々なスタッフや出演者の分業や共同作業で成り立っている。

だけど、全てを仕切り、或いは調和を図り、気を使い、時には鼓舞し、あらゆる作業に関わり、興行成績が上がらなければ全責任を問われるのは、監督だとされる。

自分が細々と動かなくても、周りがお膳ん立てしてくれる一部の大物監督を除いて、正に八面六臂の活躍をしないと務まらないのが映画監督という仕事だという。


 そんなに大変なのに、元々は畑違いの場合を含めて、何れやってみたいという者が後を絶たない(※言葉の使い方、合ってますか?)のは、映画監督は全権を握る総司令官そのものだから。

自分の指示通りに全てを進めながら、一つの作品を作り上げるという、魔力といってもいいような魅力に取りつかれるのだと、聞いたことがある。

だから、出来上がった作品が酷評されたり、興行収入が上がらなかった時には、全責任を負う覚悟が必要でも、一度は懸けてみたくなるのも分かる。


 実際、有名人が、自作の小説を映像化する企画が持ち上がると、自ら脚本に起こしてメガホンを取ることも多い。アフターダーク

最近では、品川庄司の品川祐氏が、品川ヒロシとして、自著を監督しているのが有名だ。

ドロップも漫才ギャングも本当に面白かった。

著者自らが作った映像だから、何が言いたいのかが他の映画よりも強く伝わってきた。

うらやましいなぁ、かっこいいなぁ、浪漫だよなぁ。

僕にもし、そんな能力があったら、やっぱりやってみたいと思うだろうなぁ。

という訳で、全責任を負う代わりに、自分の思い通りに作品を作り上げるというのが、映画監督という仕事だと思う。


 対して、プロ野球の監督はどうか?

まず、2軍監督を含む全てのコーチ陣の人選については、100%ではないものの、かなり監督の意向が反映される。

キャンプが始まって選手を鍛え、ベンチ入りメンバー、そしてレギュラーメンバーの取捨選択をして、シーズンに挑み、試合での選手起用から作戦の指示、ここまでについて、建前上は、全て監督の裁量一つ。

チームの勝利を目指して采配を振るうという点では、総司令官と言えなくもないが、映画監督が、配給会社に起用されるという形をとっていても、その実、映画製作の実権をほぼ掌握しているのに比べて、プロ野球の監督には、そこまでの権力はない。


 フロントの力が強く、特に巨人の場合、球団代表やオーナーだけでなく、現場に口を出すことで有名な、球界そしてマスコミの首領(ドン)とされるあの人が、デーンと構えているので、選手起用も、シーズンオフの補強も、その意向を完全に無視して行う訳にはいかないのが実情だ。原辰徳

少なくとも、巨人ファン歴35年を越える僕の目にはそう映る。


 そして、僕は巨人ファンだから、どうしても原監督の采配に目が行ってしまうのだ。

今年に入って、飛ばなくなったと言われている統一球が採用されたことにより、一試合2点取るのがやっとのチーム状況なのに、原監督が、後半戦に入ってからも、1点を取りに行く為の選手起用だったり、作戦を全くといっていい程取れないのも、上記のような、報道されない目に見えない力が影響しているのではないかと、思ってしまう。


 競馬の世界では、馬主は、金は出すけど口は出さないというのが、暗黙の了解事項になっている。にんじん

馬体の状態を見極めて、調教の匙加減をして、デビューの時期を決め、距離適性を図り使うレースを決める。

この全てを、専門家である調教師に委ねるのが、馬主としての当たり前の姿だという。

例外としては、素質馬を、始めからクラシックを取ることを目的に厩舎に預けるということはあるが。

それは、ごく一部の有力馬主や厩舎の話であり、殆どの馬主は、厩舎サイドに口は出さない。

その意味では、調教師には、映画監督と同様の権限が与えられているといえる。馬


 それに比べて、プロ野球の監督は、難しい立場に立たされている。

チーム成績が悪ければ、シーズン途中での更迭もあるというのに、オーナーサイドの口出しにより、思い通りの采配さえふるえない場合があるのだから。


 前記のあの人が、ホリエモンこと堀江貴文氏が近鉄球団を買収しようとした時に、「僕の知らないような人が、(プロ野球界に)入るわけにはいかない」と発言したり、かつてパリーグで常勝球団の監督が、連覇を逃した年にオーナーに報告に行った際、監督を続けるのかどうかについて、当時のオーナーが、「やりたいのなら、おやんなさい」と述べるなど、プロ野球界では、オーナーサイド(オーナー会議というのがある)が絶大な権力を握っていて、監督といえども、オーナーから見れば、傘下の一部所の、所長クラスの扱いでしかないのだろう。


 これは、非常に窮屈な話であり、だから監督によっては、依頼を受けるにあたり、自分の権限がとこまで及ぶのか確認して、契約書に盛り込む場合もあると聞く。


 映画監督とプロ野球の監督、出来る事なら、誰もが一度はやってみたいと思う、夢の職業であることは間違いない。

だが、その実態には、大きな違いがあるようだ。

個人的には、巨人には、今からでも何とか3位に食い込んでもらえないかと思っている。2位

その為には、原監督には、どうしても、1点を取りに行く野球をしてもらいたいのだが……。アップ


 では、また。