防げる狂気。 | stockracerの雑記録

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 残忍、凄惨、猟奇的、極悪非道。

今の世の中、そんな言葉でしか表現できないような、凶悪犯罪が、世界中のあちこちで、日常茶飯事のように起こっている。

この前の、オスロの事件もそうだし、もちろん日本でも。


 そんな時、よく聞こえてくるのが、「あいつは、おかしいんだよ。普通じゃないんだ。関わらないに限る。犠牲者は気の毒だけど、自分や大切な人が巻き込まれなくて良かった」という声。

確かにその通りだし、犯人も、犯罪行為そのものも、決して許されるべきではない。

だが、一方では、回りから、「普段はとても親切で優しい人、とても、この様な犯罪を犯すような人には見えなかった」と思われていたケースもあって、何をどう気をつければいいのかさえ、分からない状況。

しかも、気になるのは、世界中で、年々このような異常な犯罪者が増えているような気がすること。

それも、個人レベルだけではなく、企業や団体、宗教団体、更には国家規模でも。


 どうして、こんなことになっているのかと考えてみると、漠然とだが、気づくことがある。

競争社会が、優勝劣敗が基本なのは仕方のないことだが、このところ、敗者(弱者といった方が正しいかもしれない)を、逃げ場のないところまで、とことん追い込む風潮が強くなってはいないだろうか?


 例えば、プロゴルフの賞金は、優勝者が賞金総額の20%を取り、2位が10%。

以下、順位が落ちる程に金額が下がり、下位の選手は数万円しか貰えない試合もある。

しかも、決勝ラウンドに勝ち残った者のみが、賞金の対象で、予選落ちした選手は1円にもならない。

宿泊費や交通費の分だけ、持ち出しということになる。

正に、一握りの勝者と、多くの中間層、そして敗者(予選落ち)という階級社会。

これは、厳しいプロの世界では当たり前のことで、実際、勝てない者は去るしかないのであって、プロテストに受かっても全く稼げずに、数年で辞めていく選手も多いという。


 では、なぜこのような例を出したのかといえば、一般社会の普通の生活のあらゆる場面で、この様な階級社会的なやり方が横行しているような気がするからだ。

社会の中の敗者とか弱者と呼ばれる人々を、最低限の衣食住さえままならない状況まで追い込んでも構わないという空気が、蔓延しているような気がするのだ。

負けたんだから、あるいは弱いんだから仕方ないでしょう、という言葉で片付けられて、それでおしまい。

何のフォローもないまま、最悪の場合、人間の尊厳に関わる所まで追い込まれていても、知らんぷり。

好き好んで負けたわけでも、努力しなかったわけでもないのに、這いあがれずにもがいている現状だけを見て、非難し、蔑みの目を向ける。


 人間、ここまで追い込まれたら、おかしな思想に走ったり、世の中に恨みをもったって不思議じゃないでしょう?

その恨みが狂気に変わり、無差別犯罪につながったとすれば、こんなに悲しいことはない。


 だからといって、凶悪な犯罪者の全てが、この様な不当に追い込まれた社会的・弱者というわけではないし、どんな理由があっても、無差別な凶悪犯罪が許されるはずがない。

でも、苦しい立場にある彼等の尊厳を守りつつ、少しでも手を差し伸べる事が出来れば、少なくとも、世の中に恨みをもつということはなくなり、犯罪の抑止力にもなるのではないかと思う。

かく言う僕も、3年前に少し大きな病気をして、入院中に職を失ってから、かなり厳しい状況に追い込まれた経験がある。

未だ、完全に立ち直ったと言える状態ではないが、これからは、無意識のうちに誰かを追い込むようなことにならないように、もう少しだけ、相手の立場でものを見るようにしていきたい。


 では、また。