言葉というものは、本来、人を感動させたり、考えさせられたり、人生を変えることだってある素晴らしいものだと思う。
被災者・国民を無視した、今回の政局騒動では、当事者の政治家だけでなく、評論家・マスメディア・財界などから、様々な発言があった。
そこで使われている、刺激的な言葉の数々。
嘘だとか、暴言ということを言いたいのではない。
同じ意味のことを言うのでも、何故、わざわざ大げさで難しい言葉を使うのか?
つぼにはまった、言い得て妙な表現もあるが、そこまで格好つけるかぁ?というのも目につく。
公の、全ての国民に分かるように話さなければならない場面で、なんであんな言葉を使うのか?
ブログで偉そうなことを書いて、しょっちゅう格好を付けている僕が、あえて、幾つか挙げてみる。
大山鳴動鼠一匹(たいざんめいどうねずみいっぴき)
事前の騒ぎばかりが大きくて、実際の結果が小さいことのたとえ。
もとはラテン語の諺。
菅内閣の不信任決議案否決を受けて、経団連の会長が述べた。
この後に、復興を推し進める為には、大連立しかないと話したことが気にかかるが……。
流星光底長蛇を逸す(りゅうせいこうていちょうだをいっす)
頼山陽(らいさんよう 1780-1832)の漢詩、「不識庵機山撃図題(ふしきあんきざんをうつずにだいす)」の一節。
不識庵=上杉謙信、機山=武田信玄のこと。
10年間1本の剣を磨いてきたが、振り下ろした剣が一瞬光る間に、宿敵を打ち漏らしたというような意味。
う~ん難しい、ブログにでも書かない限り、絶対に調べない内容ですね。
これは、不信任案否決を受けて、自民党の谷垣総裁が述べた感想。
「敗軍の将兵を語らず」と言うなら分かるが、どうしても話すのなら、もっと分かりやすく負けを認めればいいのに。
その上で、「捲土重来を期す」なんて語れば、格好よかったんだけど。
言質を取る(げんちをとる)
後の証拠となる言葉、ことばじち。
昨日、民主党・議員総会で、菅代表から辞任すると受け取れる発言を引き出した後に、原口一博・前総務相がテレビ出演で発した。
一定
weblioによると、「(1)一つに決まっていて変わらないこと。また、決まっているもの。(2)同じ状態・一つの様式に決めること。また、決めたもの。(3)ある程度。」とある。
菅首相が、自らの退陣時期について説明する時に使っている。
(3)と解釈すれば、退陣がいつになるのか分からないことになる。
曖昧模糊(あいまいもこ)
物事の内容・意味がはっきりせず、ぼんやりしているさま。
曖昧及び模糊を、それぞれ単独で調べても、ほぼ同様の意味となるので、強調させる意味で使われることもあるということか。
自らの退陣時期に関する菅首相の発言を、ニュースキャスターが評した言葉。
レイムダック(レームダックとも)
直訳すれば、足の不自由なアヒルの意。
落選したが、まだ任期の残っている議員等、政治的な影響力を失った政治家を揶揄する時に使う。
今日の参院・予算委員会で質問に立った、山本一太・自民党参院政審会長が、菅首相に退陣を迫る時に用いた。
他にも、嘘つき・ペテン師・詐欺・姑息・卑怯といった言葉が、与野党から菅首相に浴びせ掛けられた。
まぁ、一連の騒動での、菅首相の余りにも場当り的な煮え切らない態度を見れば、ある程度は仕方のないことなのかもしれない。
だが、個人的見解や一般論として述べる(或いは書く)ならともかく、個人攻撃の為に、あそこまで躊躇なく使えるとは、政治家や知識人と呼ばれる人種というのは、勇気があるのだなと思う。
僕の語彙力が不足しているだけと思う向きは、どうぞ笑ってやってください。
では、また。