"누나 너무 배고프다! 밥 차려줘~"

私の部屋は1DKの小さい部屋。台所なんて一目でわかるくらいな大きさだ。
テミンは自分の家のように台所に向かった。
そういえば彼も昨日からここの住民。

"냉장고 열어본다~~~"
"안 돼~~~~~~!!!!!!!!!!!"
私はテレポートをするような早さで冷蔵庫の前に立って彼が冷蔵庫を開けるのを阻止した。
私の冷蔵庫にはビールと昨日の食べかけのカレーと腐りかけている野菜しかないんだよ!!!ー.ー

"뭐, 뭐가 먹고싶은데 ^^;;; ??"
冷蔵庫の前で両手を広げて彼を止めながら私は聞いた。

"글쎄... 여자가 만들어 주는 요리라면 아무거나.
여자가 만들어 주는 요리가 오랜만에 먹고싶다~"
テミンは冷蔵庫を開けるのを諦めて答えた。

`久しぶりに女が作る料理?`

"그, 그럼 김치볶음밥 먹을래? 금방 만들어 줄게"
"정말? 좋아!!!"
テミンは明るい表情になってソファの所へ行った。そしてテーブルの下に落ちていたリモコンをよく見つけて
勝手にテレビをつけた。
あいつ…ここは私の家だぞ!!ー..ー^

でもちょうどキムチとソーセージがあってよかった。
キムチチャーハンは私が一番自信のある料理だった。

"우와~ 맛있는 냄새!! 여자가 있는 부엌의 풍경은 이렇구나! 좋다♡”

`女がいる台所の風景?`

"다 됐다! 태민아 먹자"
私は皿にキムチチャーハンを盛ってテーブルへ運んだ。
テミンもテレビを決して、テーブルを片付けて美味しそうな目で皿を追った。
”맛있겠다!! 누나 고마워~"
テミンは嬉しそうに皿を受け取ってすぐ食べ始めた。なんか美味しそうに食べているテミンを見ていたら
結婚して旦那ができたらこんな気持ちになるのかな?と思っちゃった。ー.ー;;;
ううん、妄想はやめよう。
さっき、気になってたあの言葉について聞いてみよう。

"태민아… 나 궁금한 거 있는데…"
"응 뭔데?"
テミンは皿まで食べそうな勢いでご飯粒が唇の横についたまま私の質問を聞き返した。
"혹시 12년전에 너네 엄마 집 나가고 나서 돌아오지 않았니?"
テミンはご飯を口にいっぱい積み込んでワグワグ食べていた。
"대답해봐"
"눙나…밤먹고 있잖앙 잠깡망 (누나… 밥먹고 있잖아 잠깐만)"
テミンは口いっぱいほっぺが膨らんだ顔でご飯を食べていた。相当お腹が空いていたみたい。
かわいいから返事を待とうー.ー

テミンはご飯をのみ込んだ後、私の質問には答えず
"누나 물 좀 줘"
"그래, 잠깐만"
私が水を持ってこようと思って冷蔵庫に向かったらテミンは私の背中に向けて喋り出した。
"누나도 알지? 우리 엄마가 12년전에 집 나간 거… 엄마가 집을 나갔을 때는 뭐가 뭔지 잘 몰랐어
아빠한테 물어봐도 엄마는 먼저 한국에 돌아갔다고 했지. 난 한국에 돌아가면 엄마와 다시 만나게 될 거라고 생각했어.
하지만 한국 집에 돌아가도 엄마는 없었어. 엄마는 12년전에 누나랑 나랑 옆집에 살던 사이타마의 집을 나간 후 돌아오지 않은거야"
私は冷蔵庫の前で水とコップを持ったまま彼の話を聞いていた。
"나는 사실 엄마가 잘 기억이 나지 않아. 이제는 사진이 전부야. 하긴 엄마가 집을 나간 건 내가 일곱살 때 일이니까…
엄마가 집을 나가고 벌써 12년이라는 시간이 흘렀네…
그 때는 누나 보고 집에 가지 말라고… 더 놀자고 떼쓰던 꼬마였는데 지금은 이렇게…"
テミンは悲しい目をして笑った。

"너 혹시… 엄마 찾으러 일본에 온 거니?"
"…………………"
しばらく、沈黙が続いた。





"……………응"
テミンはやっと答えた。
『わぁ~久しぶりだね~大きくなって~、ヤバイッ時間がっ、はっ、ヤバイッ、まっ、またね、後で後でね』と結局、テミンとはゆっくり話も出来ないまま会社へと急いだ




『はぁ~』会社に着くなり成長したテミンを思い出して自分もおばさんになったのかぁと、ため息をついていると…



『なぁ~に、朝から盛大にため息なんか着いちゃってんのよ~』と後ろから声が…


『あっ スミンさん!びっくりさせないでくださいよ~、課長かとビクビクしたじゃないですかぁ~』


『ちょっと先輩に向かってナマイキ~少しは先輩を敬え、敬え!』とホッペをつねられてしまった


気のいいスミンさんと遊んでいる間に始業のベルが鳴り私たちは瞬時にサラリーマンmodeに頭を切り替えて終業時間まで次々に来る仕事を無心で捌いていった





今日も無事に仕事が終わった~

今週、一週間よくやったよ自分
課長のセクハラも上手くかわしたし、お局のお小言も神妙な顔を作って聞けた…100点満点じゃないか~!


頭の中で自画自賛しながら、途中で自分へのごほうびに買い込んだバナナ牛乳とイチゴ牛乳を揺らして部屋の前までたどり着いた…





…えっ


……… え~



……………フードを被った黒ずくめの男が私のドアの前にもたれてる!!


何何 ? 誰!!?


今までここに住んでいたけどこんな目に合ったことが無かった私はパニック



誰か呼ばなきゃ 電話電話 とりあえず電話だ

恐怖で、上手く携帯がいじれない…

落ち着け!落ち着くんだっ


私がアワアワしているとパニックを招いている張本人がムクっと起きてこっちを見たっ


そして、こともあろうか
『ヌナ~待ちくたびれたよ~』と伸びをしながらスタスタこちらへ歩いてくる…



そう、朝に再開した泣き虫だったテミンだっ…忙しさでテミンの事をすっかり忘れていた


私がぽか~んとした顔でテミンを見つめていたら

『ヌナ、ヌナ、僕おなかすいてんだけど…ヌナってば…もぉ~鍵は』

とまだ現実に追いつけていない私を無視して『ヌナは~』とプリプリしながら鍵を見つけ出してガチャガチャやっている…


テミンはドアを開け振り返り

『ヌナぼーっとしてないで早くお家に入るよ』と勝手に入っていった…







Android携帯からの投稿
私が住んでいるアパートは1DKの家賃7万円、都内にどこにでもありそうなごく普通の、
でも一人暮らしにはなんの問題ない小さなアパートだ。
玄関を出たら目の前に外の風景が見えて部屋は廊下に沿って一列に並んでいる。
私は7階の705号室だ。

あの日も昨日と同じ一日が始まろうとしていた。
7階の一人暮らしのアパートで私はいつもと同じ時間に起き、パンを朝ご飯にして
化粧をし、着替えて玄関を出た。7階から見える忙しそうに歩いている大人達の風景。
私は彼らをアリと呼んでいる。
’私もアリになろう’
と思いながら外の風景から視線を変え、エレベーターの方へ行こうとしたら後ろの704号室の方からカチャンとドアの開く音がした。
そういえば一昨日新しい人が入居して来たみたいだ。
昨日、私がいない間に来てたのか下手くそな字で
”これからよろしくお願いします。
704号室”
と書いてあるメモとタオルが新聞口に入っていた。

まぁ...今忙しいしわざわざ振り向いて挨拶する必要ないだろうな

"저기…"
げっ、面倒くさい。声掛けられたT_T

"저기… 혹시 유키누나 아니세요?"
"あ、はい…そうですけど…”
私はゆっくりスローモーションのように振り向いた。
でもなんか目を開けられない!太陽が西側から昇るんだっけ?
眩しい!!!
なに?この美少年?まぶしすぎて顔があんまり見えない!! 
ところで私のこと知ってんの?

”아 역시 유키누나 맞구나
누나 나 기억 안 나? 나 태민이야!!"

テミン?テミン?テミン?
誰?誰?誰?

"13년인가 14년전에 사이타마의 누나 옆집에 살았었잖아
누나 가지 말라고 항상 떼쓰던…"

あ!!

”隣の家に住んでたリーおじちゃんの息子のテミン?”

"생각 났어? 그 때도 옆집이었는데 이번에도 옆집이라니
정말 대단한 인연이네 ^^ 그래도 여기서 아는 사람 만나니까 너무 반갑다
껴안아 주고 싶을 정도야!!!"

13年前、韓国から6歳のテミンと奥さんを連れて
日本に赴任して来たリーおじちゃん。
詳しい事情は知らないけど(多分)夫婦喧嘩とかが原因でおばちゃんが家を出て一人で留守番することが多かったテミンを私はいつも面倒みてあげた。
いつも帰りの時、テミンは泣き出して
その大きな目で

"누나 가지 마…"

と言ってた。
その言葉とあの目に負け、いつも遅くまで遊んであげたりした記憶がある。

でもそういう時間も私が14歳、テミンが8歳の時
リーおじちゃんの赴任期間が終わり韓国に帰ることになって
終わっちゃった。

最後の日
"누나 또 올게…"
その言葉を残してリーおじちゃんの手に連れてかれテミンは韓国に帰った。
それがもう11年前。
もちろん、それ以来会ってないし、私もテミンのことは忘れていた。
でもなんでだろう?
顔も覚えてないのに"누나 또 올게…"あの約束だけが
今、ふっと思い出した。

でも、今私の目の前でにこにこわらっているこの子の目は
確かにテミンだ。

私はテミンの言葉に答えた。
"나도 반가워…"

泣き虫だった8歳の子供は11年ぶりに
天使になって私の前に現れた。


by S