あまりピンとこない、という方も多いようです。
ところが、すべての産業の中で、第3時産業で起こる労災の数というのは、平成22年では42.3%となっており、労災自体が減少傾向の中で、増加しています。
また、労災のパターンとしては「転倒」がいちばん多く、29.6% となっています。
わたし自身の経験でも、転んだだけで、骨折など案外大きな怪我になってしまった、という労災事故を、何度か扱っています。
若い人の場合も転倒には注意が必要ですが、高齢者はとくに大怪我になりがちです。
また、労災というのは、経験年数の浅いうちが要注意なのですが、定年退職を迎え、それまでとは違う軽作業などの仕事に携わるようになった、という場合もケガに注意が必要です。
転倒対策としては、言われつくされたことですが、整理整頓が第一です。
床には余分なものを置かない、というのが転倒防止には効果的で、安全衛生について監督署の調査が入った時も、必ず見られるポイントです。
もうひとつ、朝礼の場で健康確認をすることも、とくに高齢者の多い職場では効果があります。
部下の顔色、声の出し方などを観察する、そして、「きょうの体調はどうですか」と
質問をすることもいいでしょう。
朝礼では社訓の唱和などを行う事業所も多いと思いますが、その意味では、無理に大声を出させることは禁物です。
また、体をほぐすために体操をするのもいいですね。
体操といえば、必ずだれでも知っているラジオ体操ですが、その古臭いイメージとは裏腹に、体全体を短時間でまんべんなく動かせるということで、その効果が見直されています。
いつもやっている朝礼を「労災防止」という視点から見なおしてみましょう。