第32号 労災と朝礼 | 人事労務に効くクスリ

人事労務に効くクスリ

栃木県宇都宮市の社労士事務所、メンタルサポートろうむ 代表 李怜香のブログ。
日常のあれこれを中心に、仕事のこともちょっぴり書いてます。

労災というと、建設業や製造業などのことで、うちみたいなオフィスワークだと
あまりピンとこない、という方も多いようです。

ところが、すべての産業の中で、第3時産業で起こる労災の数というのは、平成22年では42.3%となっており、労災自体が減少傾向の中で、増加しています。

また、労災のパターンとしては「転倒」がいちばん多く、29.6% となっています。

わたし自身の経験でも、転んだだけで、骨折など案外大きな怪我になってしまった、という労災事故を、何度か扱っています。

若い人の場合も転倒には注意が必要ですが、高齢者はとくに大怪我になりがちです。

また、労災というのは、経験年数の浅いうちが要注意なのですが、定年退職を迎え、それまでとは違う軽作業などの仕事に携わるようになった、という場合もケガに注意が必要です。

転倒対策としては、言われつくされたことですが、整理整頓が第一です。

床には余分なものを置かない、というのが転倒防止には効果的で、安全衛生について監督署の調査が入った時も、必ず見られるポイントです。

もうひとつ、朝礼の場で健康確認をすることも、とくに高齢者の多い職場では効果があります。

部下の顔色、声の出し方などを観察する、そして、「きょうの体調はどうですか」と
質問をすることもいいでしょう。

朝礼では社訓の唱和などを行う事業所も多いと思いますが、その意味では、無理に大声を出させることは禁物です。

また、体をほぐすために体操をするのもいいですね。

体操といえば、必ずだれでも知っているラジオ体操ですが、その古臭いイメージとは裏腹に、体全体を短時間でまんべんなく動かせるということで、その効果が見直されています。

いつもやっている朝礼を「労災防止」という視点から見なおしてみましょう。