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人事労務に効くクスリ

栃木県宇都宮市の社労士事務所、メンタルサポートろうむ 代表 李怜香のブログ。
日常のあれこれを中心に、仕事のこともちょっぴり書いてます。

暑かったり涼しかったり、気候が定まらない毎日です。

こういうときは、体調を崩しがちですね。


これからやってくる夏本番の猛暑に備えて、毎日心と身体に栄養を与えることを考えましょう。


体の栄養はわかるけど、心の栄養って? とお思いのあなた。

話をすること、つまり、自分の心のなかにあるものを言葉にして

みることも、心の栄養になります。


きょうは、そんな話題です。


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   ■■ カウンセリングは心のマッサージ ■■


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わたくしは、社会保険労務士であるとともに、産業カウンセラーです。名刺を出すと「産業カウンセラーって、なにをやる仕事ですか?」と聞かれることがよくあります。

 

いつも、こんなふうに答えています。

 

「『カウンセラー』ですから、カウンセリングで、相談者の方を心理的に支援すること、そして、『産業』とついていますので、とくに、キャリアや職場のコミュニケーションについて、ご相談にのったり、セミナーや研修をするのが仕事です」

 

つまり、働く人の人間関係や、どのように仕事を続けて行ったらいいか、などの悩みに応えるのが得意なカウンセラーということです。

 

でも、「悩みに応える」といっても、カウンセラーが、相談してくれる方の悩みを解消する方法論を持っていて、「あなたはこうこうすればいいんですよ」と、アドバイスするわけではありません。

 

最初の説明で「心理的に支援する」という言葉を使いましたが、カウンセラーの仕事は、相談者が、自分自身で問題に対処するための方法を見出し、そのために必要なエネルギーがわいてくるように手助けすることです。

 

カウンセリングをすると、なぜ、相談者が自分自身で問題に対処することができるのか?なにか魔法でもあるのでしょうか?

 

その「魔法」は、実は「聴くこと」の中にあります。

 

「聞く」ではなく「聴く」という言葉で表しているように、カウンセラーは、「傾聴」と呼ばれる、「聴く技術」について、訓練を受けています。

 

カウンセラーの技術は「聴く」ことだけではありませんが、「聴く」ことがすべての基本です。

 

カウンセラーに話をすると、相談者は、自分の心のなか中に目を向け、自分の感情や考え方について、より深いレベルで気づくことができます。その作業の中から、問題に対処するための方法がみつかるのです。

 

と言われても、なんでそんなことになるの? と不思議な気持ちがしますよね。

 

ここは、一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

  • ちょっと興味があったけど、カウンセリングってどこでどうやって受けるのかわからない。
  • 一対一で知らない人と話すのって、なんかこわいような気がする。
  • カウンセリングって、なんかアヤシイ。
  • 別にそんな重大な悩みなんてないから関係ない。
  • カウンセリングってうつ病の人が受けるものだよね。

 

いままでカウンセリングになじみがないと、こういうことを思っていることが多いようです。

 

カウンセラーと向きあう時間は、すべて、相談する人のためのものです。グチでも、怒りでも、妬みでも、どんなマイナスの感情を出しても構いません。相手に遠慮する必要も、いい子になる必要もないのです。

 

悩みや問題がなくても、カウンセリングを受けると、気分がすっきりします。

 

健康な人でも、肩や背中が痛いときマッサージにかかるように、ストレスで心が少しこわばってきたな、と感じたら、カウンセリングを受けて心をほぐしてみましょう。


社会保険(健康保険・厚生年金保険)には、正社員だけでなく、 パートやアルバイトの従業員も、一定の条件を満たせば、 加入させなくてはなりません。

 

当事務所の顧問先事業所様でも、最近は、時給で働いている従業員で 社会保険の被保険者になる人が増えてきました。

 

時給者の場合、月給者とは少し違う扱いがあります。

それは、随時改定(月額変更届)に該当するかどうかという部分です。

 

月額変更届を出すかどうかというのは、固定的な給与に昇給や降級などの 変更があり、給与の変更後3ヶ月間を平均して、いままでの標準報酬月額の 等級より2等級以上変動する、というのが条件でしたね。

 

では、時給で働いているパートタイマーが、いままでと同じ時給で、 一日7.5時間の所定労働時間であったのが、都合で、 6.5時間になった場合は どうでしょうか。

 

たとえば、時給 1,000円の人が月に20日間稼働したとすると、 1日7.5時間の場合は、月額給与は下記のようになります。

1,000円×7.5時間×20日=150,000円

標準報酬月額の等級は「12等級 150,000円」です。

 

そして、6.5時間に変更した場合は下記のようになります。

1,000円×6.5時間×20日=130,000円

標準報酬月額の等級は「10等級 134,000円」です。

 

12等級と10等級なので、2等級の違いがあります。

でも、固定給である時給には変更がないから、随時改定には該当しないの でしょうか?

次回の年度更新時期が来るまで、社会保険料は給与が15万円程度だったときと 同じ保険料を払い続けなければならないのでしょうか?

 

これは実は、「随時改定に該当し、月額変更届を提出する必要が ある 」のです。

 

このあたりの標準報酬の等級は、報酬額の範囲の幅が狭いので、 少しの変更でも「2等級の変動」に該当してしまいます。

 

3ヶ月後に実際に支払われた給与を確認して、以前の等級と2等級以上の 差があれば、月額変更届を提出しましょう。

 

この例では、勤務時間が減る、つまり、保険料が安くなるという例でしたが、 逆に、勤務時間が増えて、時給に変更はないが、月の支給額が増えた場合も 同じように月額変更届を提出して、保険料を高く変更しなければならない ときもあります。

 

保険料が増えるのは、事業所にしても従業員にしてもありがたくない 話ではありますが、将来の年金額に関わってくる部分なので、 しっかり手続きをしておきましょう。


会社のパソコンからネットにつなぎ、必要な情報を検索していたはずが、いつの間にか、あちこちネットの海をさまよって、30分、1時間とすぎていた。


そんな経験はないでしょうか?


ネット閲覧による時間のロスは、会社にとって頭の痛いところです。


では、アクセスログを監視して、ムダなネット閲覧をチェックしよう。


という対策はすぐに思いつくところですね。しかし問題は、監視には手間がかかる上に、「監視されている」という状況は、社員のやる気に影響を及ぼすということです。


では、どうしたらいいでしょうか。


ムダな時間を作る「ネット」という「手段」を問題にするよりも、ムダな時間をだらだらすごしていられないくらい、仕事で「追いかける」ほうが、業務の効率化に直結します。


正確に言うと、仕事 「追いかける」のではなく、部下が自分で仕事 を「追いかける」ようにするのです。


いつも「部下に裁量の余地を与えましょう」と言っているのに、仕事でシリを叩けというのは、矛盾するのではないか、とお思いの方もいるかもしれません。


「裁量の余地を与える」ということは、「部下が自分で自分の仕事をマネージメントする」ということです。「だらだらぬるい仕事をする」というのとは、まったく意味が違います。


では、どの点を部下にまかせたらよいのでしょうか。


たいていの仕事は期限が決まっています。おおまかに7月下旬という程度のことも多いのですが、これを何月何日とはっきり日付を決めます。そして、毎日の仕事も、指示された仕事を小分けし、これは何時まで、と時間を決めます。


上司が指示するのではなく、部下が自分で自分の仕事を小分けにして時間単位に分解し、ひとつひとつにデッドラインを設定するのです。


毎日、仕事のデッドラインを設定する、そして、終業時にきょうの仕事はきょう終わっているか点検する。終わっていなければ、どこに問題があったのか、検討する。


この繰り返しで、ムダな時間の撲滅、そして当然ながら残業の削減につながります。


手書きのノートでも Excel でも、その他のツールでもかまいませんので、設定したデッドラインと、その進捗状況は、必ず記録に残しておきましょう。


どこにボトルネックがあるのか、その記録から見えてきます。


そんなことわざわざしなくても、いつも仕事に追っかけられているよ、というあなた、仕事に「追っかけられる」という他律的な状況ではなく、自分で仕事を「追いかける」という、自律的な状況を作るのです。


これだけのことで、仕事に対する意識が変わってきます。


部下にやらせる前に、まず上司であるあなたが、自分で仕事を分解し、細かくデッドラインを設定してみてください。


数日で、その効果がわかるはずです。


「うちの社員は、自分に都合の悪いことは、隠しちゃってすぐ報告に来ないんだよね」という、社長さんのぼやきを聞いたことがあります。

 

 点数の悪いテストを隠している子供じゃあるまいし、失敗したらすぐに上司に報告して収拾にあたれば、たいていそんなに大事にはなりません。

 

隠していて、傷が大きくなり、どうしようもなくなってから相談に来られても・・・なぜもっと早く相談に来ないんだ! と思わず叱りたくなりますね。

 

人間は不完全なものです。だれにでも失敗はあります。

 

とくに、まだ経験の浅いうちは、仕事の失敗というのは、だれにでもたくさんの覚えがあるでしょう。失敗するからこそ、仕事を覚えていくのだということもできます。

 

上司の側も、それはよくわかっていて「失敗してもそこは叱ってない。隠しているから叱るんだ」という方も多いでしょう。

 

 しかし、失敗した側に、その区別はちゃんと伝わっているでしょうか。

 

また、上司が「仕事は失敗して覚えるものだ」と考えていたとしても、それは部下に伝わっているでしょうか。

 

つまらないミスを報告されたときは、一瞬感情的になることは、だれにでもあることです。でも、これこそ、部下を指導し、仕事を覚えさせるチャンス、と気持ちを切り替えましょう。

 

失敗して、いちばんへこんでいるのは本人です。さらに追い打ちをかけても反省が深くなるわけではありません。

 

「なにやってるんだ!」と叱っても構わないのですが、肝心なのはその後です。

 

「きちんと報告してきた点はよかった」

「では、次に失敗しないためにはどうすればよいのか、考えて、言ってみなさい」

 

この2点を必ず伝えましょう。

 

失敗した時に、上司がそれを許さず、いつも厳しく叱りつけていると、部下は失敗を隠そうとするようになります。

 

失敗をきちんと謝ることのできる部下、失敗しても成功につなげる部下、を望むのであれば、上司が過ちを受け止め、次の成功につなげるという視点を持っている必要があります。

 

さらに、勇気を持って新しいことにチャレンジする意欲も、失敗した時の上司の態度によって左右されます。

 

部下が失敗して、恐る恐るそれを報告に来た・・・・腹が立つ、困った、それは正直な感情ではありますが、それだけでは、部下と同じレベルです。

 

これこそ管理職としての腕の見せ所、部下を成長させ、あなたへの信頼を勝ち取るチャンスだと考えてみましょう。



管理職の大きな仕事のひとつに、部下に指示をきちんと伝える、ということがあります。

「○○やっといて」でうまく回ればいいですが、残念ながらそんなに簡単に 行かないことが多いですよね。

 

伝え方、言い方を工夫する、ということも、大切です。

 

でも、その前に、もうひとつだいじなことがあります。

それが、「聴く」ということです。

 

「聞く」ではなく、あえて、「聴く」と書いています。

 

英語で、hear と listen の違いを習ったことがあるかと思いますが、 hear は「とくに意識せずに聞く、聞こえる」ということですよね。 listen は、「意識的に耳を傾けて聞く」ということです。 日本語の「聴く」は、ちょうど listen に対応する意味内容になります。

 

さて、部下に指示を出すのに、なぜ「聴く」ことが必要なんでしょうか。

 

それは、まず、部下にあなたのことを信頼してもらう、というのが、部下に指示する 前提になるからなんです。

 

自分の話はいつも無視されている、ゆがめて受け止められてしまう、相手に対して このように思っているとき、その相手を信頼できるでしょうか?

 

自分の話をよく聞いてもらえない、というのは、自分自身を受け入れてもらえない、 ということにつながってしまいます。 逆に、話をよく聞いてもらえた、ということだけで、自分自身を受け止めてもらえた、 という安堵感や安心感を感じるのです。 そこから聞いてくれた人に対する信頼感も生まれます。

 

もちろん、相手の話をきちんと聴く、というのは、相手のいっている内容にそのまま 従うということではありません。

 

たとえば、部下からなんらかの提案があった場合に、その提案を採用できないと いうことがありますよね。 そのときに、採用されないということは同じにしても、上司が、自分の提案を きちんと聞いてくれた、そして、自分の気持ちに配慮してくれたと、感じるのと、 上司は自分の話をろくに聞きもせずに却下した、と 感じるのとでは、そのあとの部下との関係もだいぶ違ってきますよね。

 

信頼感が生まれるかどうか、ということは、実はそういうことの積み重ねでも あるのです。