ネトウヨ高校生 | 人事労務に効くクスリ

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ネトウヨと呼ばれる人たちは、自分の身元を注意深く隠していることが多いです。

わたし自身も韓国人であると公にしてネットをしているので、 Twitter などでひどい侮辱をさんざんされています。でも相手はどこのだれだかわかりません。

差別発言をしょっちゅう浴びる苦しさは、どのように言ったら伝わるのかよくわかりませんが、メンタルに重大な打撃があることは確かです。

当然ながら、差別発言は社会的に許されません。会社にバレて懲戒をされた人もいますし、学生であれば、やはり指導の対象になるでしょう。

ここで学校に電話をした人たちに「やりすぎだ」とする声もあるようですが、わたしはまったくそんなふうに思いません。

悪いことをしたのだから、罰されるべきだ、ということではありません。

ネットに名前が出てしまい、いつまでもそれが残ることで、この高校生自体がいじめの対象になってしまったり、進学や就職にさしつかえるなどの影響がなければいいと思っています。

わたしも高校生の子供を持つ親です。ネットでの悪い評判というのは、挽回するのが難しいという点で、若い人たちに過酷すぎる罰です。ひどい目にあうことを望んでいるわけではないのです。

そうではなくて、彼の持っている差別意識、そして、なにか気に入らないことを、ネットで指差されているマイノリティにぶつけてうさばらしをするという安易な方法が、自分の人生を蝕んでしまうことを早く気づいてほしいからです。

幸い、学校側は良識のある対応のようですが、このひとりの生徒を叱って済ませるのではなくて、学校全体の問題として受け止めてほしいものです。

この高校生はいま、どんな気持ちでいるのでしょう。

先生や親に叱られて、「あいつらのせいでこうなったんだ」と、恨みをつのらせ、ネトウヨをこじらせるという可能性が高いという気はします。

そう思う一方で、やはり自分のやっていることが、人をひどく傷つけていること、そして最終的には自分も傷つくことに気づいてくれることを祈っています。