天理参考館 -奈良県天理市- | まことの話

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この4連休…持ち帰った仕事の処理で死ぬほど忙しい僕なのですが、さすがに毎日仕事ばかりしてたらストレス溜め込んで大変なことになる!との思いから、ちょっと前々から行ってみたかった場所に勇気を出して行ってみました。


それが、ここ!



天理参考館です!(何故かパノラマ写真)


この建物、奈良県天理市の天理教の本部的な施設内にありまして(天理大学とか、天理高校とか隣接)天理教信者でも何でもない僕が入っていくのにはとても、とっっっても勇気が必要だったのですが、頑張って行ってみました。


さて、この「天理参考館」とは何物かといいますと!


博物館です!


奈良の博物館と言えば、僕の大好きな大好きな「橿原考古学研究所附属博物館」と言うものがあるのですが、空調設備の入れ替えだか何だかで何年間か閉館してしまっておりましてですね、ずっと博物館行きたくてウズウズしてたんですが、そういえば前々から気になってたけどちょっと勇気の出なかったこの「天理参考館」に行って、そのウズウズを解消しよう!と思い立ったのであります。


そんなわけで、ドキドキしながら突入いたします。

トイレとかでも会話を盗聴されてるんじゃないかとか、とんでもない偏見だらけで無駄にドキドキしながら歩いてましたが


とっっっっても良かった!


この博物館は、日本国内のみならず世界中の物が展示されてるので(むしろ世界の物の方が多いかも)なかなかこれまで自分から観に行かなかった様なものまで見ることが出来て、その上しっかり日本の古代の物とかも置いてあって、ほんと良かった!これで500円は安い!


そんなわけで、展示物を少し紹介していきます。


あ、そうそう!

先述の「橿原考古学研究所附属博物館」も、ここ「天理参考館」もそうなんだけど、基本的に写真撮影OKです。

博物館とか行くと「どうせ写真撮影なんてダメに決まってる」と思いがちですが、本場奈良の博物館(橿原考古学研究所附属博物館なんて国宝がうじゃうじゃ置いてある日本最先端の博物館)が撮影OKしてるくらいなので、案外写真撮れることが多いです。

しかし、フラッシュとかライトとかはNGですけどね!それでも最近のスマホは薄暗い場所でも綺麗に撮影出来るから問題無いですし。どこにも「撮影ダメ」って書いてない場合は勇気を出して聞いてみると良いです。


話が脱線しましたが、そんなわけで「合法的に」撮影した展示品を写真を添えて紹介していこうと思います!



武人埴輪です

ハニワとか土偶とかの紹介だと、必ず掲載される有名なやつです。よく見たら目が垂れ目でとっても可愛い。

しかし武人ですので、優しそうな顔で油断させといて、心は冷血!何考えてるか分からないパターンかもしれません!ヒィ!



銅鐸です。

最近は銅鐸も目にする機会が増えてきたのですが(出雲なんか行けばとんでもない数の銅鐸が見れますし)やっぱり模様とか色とか存在感が凄い!

昔は「何に使ったのかは不明」と習った気がするのですが、音を鳴らしてたことは間違い無い様です。ただ、巨大な銅鐸に関しては祭祀と歳に供えられるとか、多分そんな感じなのかな。まあコレが結局そのままお寺の鐘に繋がって行くのかもしれない。



土偶の紹介コーナー

正直言って、「土偶」って有名なやつ以外はほとんど知らなかったんだけど、こうして並べられて見てみると色々な物があるんですね!

ここに展示されてるのは全て「遮光器土偶」と言って「宇宙人か!」と言われてるやつだけど、あの有名なの意外にも色んな種類の「遮光器土偶」があることは初めて知りました。確かに宇宙人や。



個人的には、仕事で毎日土器とは接しているのでこう言う「変わった土器」には興味がそそられます!

絵画土器ってのは、話には聞いてましたがこうしてしっかり見ることはなかなか無いのでとても良かった。

土器は大量に作られたりもしてたから、その中で作者の「遊び心」から生まれたものなのかな勝手に解釈してます。



これまた有名な馬の埴輪もしっかり降りました。他にもちょっと変わった埴輪なんかも置いてて良かったんですが、館内を見回ってる天理教関係者の方がやたら執拗に僕の方をチラ見してくるので、その界隈ではあまり写真撮れなかったんですよね。←チキンか!

しかし埴輪って、本当に良いものですね!



あとは、鏡も色々ありましたが、ここでは一番有名な「三角縁神獣鏡」です

この鏡は奈良県周辺で多く発見されておりまして、中には中国の元号が刻まれたものも発見されていたりして、さらにその元号が西暦に直すと「239年」になることから、卑弥呼が皇帝から貰って帰った鏡では無いか?(卑弥呼が魏に遣いを送ったのはまさにこの年)と議論を呼んだりしております。

以前までは「三角縁神獣鏡」は中国国内からは一枚も見つかっておらず、「日本国内で作られたのでは無いか?」と言われてたんですが、ついに中国でも発見されたと言う報道を見た気がします。


と言うことは、やはり…




さて、ここからはこの世界のゾーン!

とは言っても、世界のことは僕は詳しく無いのです。世界史なんて習ったことがないし(日本史も習ったこと無いですけど。)

その為、写真に対する説明が上手に出来ないのでスイスイ進むと思います!




まずは、なんだか怖いやつ。




エジプトの壁画みたいなやつ



なんかアラビアっぽいやつ



高貴な鏡みたいなやつ。



なんか、愉快なやつ



かっこいい剣


…なんだか本当に語れなすぎてごめんなさい。


なんか、ほんと世界のことになると全然です。一気にピラミッド!始皇帝!モアイ!ナスカの地上絵!みたいなミーハーになります。


でも、展示物の中で一番「すげえ…」って思ったのがコレでした!


ちょっと怖いこの頭像。


この説明文の通りなのですが、「グデア像」と言いまして、シュメールの支配者が自分の像を作って紙に奉納していた物で、世界で30点ほどあるものの一つらしいです。

この説明文読むだけだと「へえー」と素通りしてしまいそうなのですが、僕が驚いたのはコレの制作年代!


「前2125〜前2110年頃」


えっと、今が2020年だから


4000年以上前…


日本でハニワやら作ってたのってせいぜい1700年前とかなんですよ。

それ以前に、中国の始皇帝が自分の墓にリアルな側近の像を大量に配置したりしてたのも、言っても「紀元前250年」とかそのくらいの時代なので今から2300年前あたり。(それでも凄いけど)


しかーし!


始皇帝よりも更に2000年も前にこんな像を作っていたなんて!

よく考えたら、エジプト王朝とかも紀元前3000年から始皇帝の時代くらいまで続いてたらしいから、そう考えたらもう世界の広さに衝撃です。あと当時の技術力、流石です。


そして、こんな物がこの場所で観られるとは思ってなかったので、それもまた衝撃でした。本当に500円で良いのかー!


あと、余談なのですがこの頭像が作られた「シュメール」の「シュメール族」は宇宙人だった説がありますね。像がすでに宇宙人やし。




シュメール人は、遥かな古代、どこからともなくこの地に姿を現し、何の手本もなしに、独力で人類最初の文明を築き上げ、今から4000年前、突然その姿を消してしまったとされる。


この辺りはなんだかんだで調べたことがあるんですが、「日本人シュメール起源説」「日ユ同祖論」(日本とユダヤは祖先が同じ)なんかを調べると夜も眠れなくなるくらいワクワクします。


こう言う古代の遺跡や遺物が何を意味しているのか




日本語とヘブライ語の謎の共通点とか



いやー、ほんとワクワクしますね!



さて、話がまた脱線しておりました。

天理参考館ですが、特別展「スポーツの歴史と文化」をやってました。


野村忠宏のオリンピック三連覇、すべての金メダルが展示されていたり、世界の様々なスポーツについての展示があったり、天理高校が甲子園制覇した時の物が置かれてたりしたのですが、その中にあったのがコレ!



古代オリンピックの金メダル!



金の月桂冠!


なんか、本物なのか疑うレベルではありますが…基本的に複製なら「(複製)」と書いてある博物館なので、それが無いと言うことは本物です。


正直、一生見る事はない、それこそテレビや本で見る事や存在を知る事はできるだろうけど、この目で実物を見る事は無いのかなーってぼんやり思ってたレベルの物を見ることが出来るのは本当に凄かった。

何度も言うのですが、コレで500円か…と!


今回紹介したのは、ほんの一部です。

天理教のコレクション、とんでもなかったです。


皆さんも、機会があれば是非行ってみてください!奈良公園あたりからでも電車でも車でもすぐ行けます!


入るのに少しの勇気がいりますが…


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天理大学附属 天理参考館
632-8540奈良県天理市守目堂町250番地



P.S.


カッコいい獣もいたよ!