後天運に回る干合や位相法条件の処し方(後編) | 鳳凰記(万象算命創楽院公式ブログ)

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2016年春、『万象算命創楽院』は本拠地を東京・府中から福岡・博多へ!
算命学宗家直系、本流の正しい算命学を全世界に伝え広めるため、
算命学者・伯耆弘徳(ほうきこうとく)が再び動き出しました。

昨日は本題まで辿り着けなかったので、きょうはその続きを書きます。

 

昨日の記事「後天運に回る干合や位相法条件の処し方(前編)」はこちら

 

 

後天運に回る位相法条件を読み取る際には必ず東方・中央・西方と3つの方向に分けて条件を確認する必要があります。

後天運には想運(大運)と行運(年運・月運・日運)という2つがあり、想運(大運)は南方(精神の未来)へ、行運は東方(行動の未来)へと進んで行きます。いずれにおいても干合や位相法の条件が回ってきますので、見落とさないようにしなければなりません。

 

『万象算命創楽院』では従来の算命学では大運と呼んでいたものを、「想運」という呼称に改めて使用しています。何故そうしたのかと言いますと、多くの人が大運なるものの本質を理解しようとせず、「単に10年毎に変化する運命」といった程度の認識でこれを使用している状況を改める必要性を感じたからでした。

 

「想運」(大運)は行運(年運)とは全く性質の異なるものです。これらは10年と1年という時間的なスケールの違いではなく、捉えるべきものが根本的に違うのです。行運(年運)は実時間上を推移していく運ですが、想運(大運)の10年というのは理論上の、言うなれば「虚の時間」なのです。人間の未来へ向けての夢や希望という精神空間の推移を10年という単位で区切って表しているのです(10年で年運が十方世界を一巡りするところから、それをもって一つの区切りとしています)。

 

後天運の解釈をする際には、これを芝居に見立てて、想運(大運)は芝居の舞台背景、行運(年運)は芝居の役どころだと考えると解り易いかもしれません。また話が本題から離れそうなのでこの件はここまでにしておきますが、後天運について詳しく学びたかったから『万象算命創楽院』の新しい教科書が一番わかりやすく丁寧に書かれていますのでお奨めですよ。

 

後天運で東方に対冲が回ると前進不能だとか、仕事や対人関係が壊れるとか、そんな風に習ったという人がけっこういるみたいですね。念のために書いておきますが、年運では誰でも必ず6歳、18歳、30歳、42歳、54歳、66歳・・・、みんな東方は対冲になりますよ、この世の全ての人がみんなそうなります。だからこれは決して特別なことではないんです。干支暦の構造上、年運の東方に回る対冲や半会はみんな同じ年齢でやってくるわけです。ちなみに30歳なら東方は納音、6歳と54歳と66歳なら東方は天剋地冲、誰でもそうなります。

 

じゃあこれ、どう解釈すればいいのかというと、東方世界を見直す、すなわち自分の仕事や友人・知人との関係を再確認する時だと捉えればいいのです。それ以上でもそれ以下でもありません。

 

年運で東方に半会が回ると、仕事や対人関係において前進、発展と習った人はがっかりするかもしれませんね。それ以外の東方の条件、支合とか比和、或いは準三位(年支と同季節の十二支)といった融合条件、さらには刑・害・破といった分離条件などは人それぞれ出方が異なりますから、そのあたりは丁寧に読み取って行く必要があります。

 

害という条件は病気・不満・ストレス、刑は争い・トラブル等というように習った人が多いと思いますが、年支東方においては仕事や対人関係に関わるものと捉え、用心深く慎重に行動するように心掛けるべきです。少し前進するスピードを落としてみるとよろしいですね、そうすることで周りの状況がよく見えるようになりますから。

 

算命学は東洋の思考法を基にしていますから、古代中国の老子あたりを勉強しておくと理解が早くなると思います。私の場合はもともと東洋の思想哲学の勉強をしていてその過程で運良く算命学に出会ったので、割とすんなりその世界へと入って行けたんです。

 

まだまだこの話は続きますので、きょうはここまでにしたいと思います。次回は後天運で回る干合についてお伝えします。

 

 

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