フォークソングは嬉しい(井上陽水)
好きなフォークソング (3)
また、土曜の休日が来ました。洗濯は昨夜に済ませたので、今日は朝からゆっくりしています。今回は、井上陽水さん(以下敬称略)の中で僕の好きな曲について書いてみましょう。
井上陽水は、ビートルズの大ファンで、最初は「アンドレ・カンドレ」と言う芸名でデビューしたのですが、ビートルズへの傾倒もあり本人は自分をフォークソング歌手としては考えていなかったようです。その時代に知り合った古室 等からボブ・ディランを薦められ、以降の作詞に大きな影響を受けたと言うことです。確かに、井上陽水の歌詞には、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランから吸収したと思われる所謂「文学性」が垣間見れます。その後、ポリドール・レコードの多賀英典ディレクターの戦略で「井上陽水」(本名では、陽水はアキミと読むそうです)と言う芸名を名乗ることになったそうです。
僕の好きな曲は、「ダンスはうまく踊れない」、「リバーサイド・ホテル」、「飾りじゃないのよ涙は」、「いっそセレナーデ」、「少年時代」などです。僕の考える所では、「飾りじゃないのよ涙は」を作った1984年ごろから、井上陽水の曲調は、所謂ジャズのリズムと調べに傾斜して来たようです。NHKのSONGSなどを聴いていると、この15年ぐらいこれらの曲はジャズそのものと言えそうな雰囲気の歌唱と演奏になっています。それが、他のフォークソング歌手たちとのスタンスの大きな違いのベースになっているようです。
「飾りじゃないのよ涙は」は、中森明菜が歌って大ヒットした名曲ですが、萩田光雄による編曲の担った役割も大きかったように思います。NHKスペシャルかなんかで観たのですが、井上陽水の曲作りには、プロジェクトチームのようなものが作詞の段階での語彙選びや造語に関わっていて、井上陽水の歌詞の持つシュールレアリズムともいえる不思議なムードの魅力的な歌詞に一定程度の良い影響を与えているようです。
僕は中森明菜の歌唱も好きですが、やはり井上陽水本人が、ジャズバンドによる一種気怠いようなムードの伴奏で歌う「飾りじゃないのよ涙は」がダントツだと思います。思春期の少女の、強がってはいるものの本当の恋との出合いへのやるせないような期待と心のふるえを余すところなく表現している優れた歌唱と演奏だと思います。