昨夜、山陽道で大渋滞が発生した。

 

 昨夜(午前1時ごろから午前5時頃まで)、山陽道で23キロの大渋滞が発生した。登り車線で複数の車が道路の冠雪で車輪が空転して、エンコしてしまい、大渋滞の原因となったと報道されている。山陽道では、まずは雪が降ることは稀なので、殆どの車は冬用のスタドレッスではなく普通タイヤを付けていたのだろう。それが仇となった。

 

 今はほとんどの車がオートマチック・トランスミッション(オートマ)になっている。そのため、雪道でのタイヤの空転による車のエンコを、上手く避けることが出来なくなっている。昔のマニュアルトランスミッション車なら、運転者が手動でクラッチ操作とシフトレバー操作を行いギアを変える方式であるので、操作が複雑なものの、色々なテクニックが使えるので、雪道での車輪の空転地獄から、かなり容易に脱出できる。MT車の免許を持っている人ならば、誰でも知っているはずだが、雪道での発進の場合は、クラッチをセカンドにして、ほんの軽くアクセルペダルを踏んでやれば、普通タイヤでも、さほど苦労することも無く、車輪の空転なしに、スムースに発進することが出来る。それでも上手く行かない場合は、半クラッチ(半クラ)にして、エンジンとタイヤ間の動力を「半分繋がった」状態にして、ゆるりゆるりと車を動かして行くと言うテクニックも使える。

 

 今どきのオートマ車では、こうしたテクニックは使えない。せいぜい、アクセルペダルを弱く踏んで車輪の回転数を下げて、空転が起こりにくくする程度のもので、アクセルペダルの踏み具合を繊細にコントロールすることは、得てして普通の人には難しい。60歳以上の人ならば、マニュアルトランスミッション車の時のテクニックを体で覚えているから、何とかアクセルペダルの踏み具合のコントロールだけで、雪道での発進時のトラブルを回避できるのだが、60歳以下の人いでは、そうしたテクニックを使う技能が無くなっている場合が多く、今回のような大渋滞に繋がると考えられる。

 

 それから、雪国では、車の走行時の必須のマナーが常識化している。それは、「雪が積もっている場合は、一番状態の悪い車(冬用タイヤを装着していないためスリップを起こしやすい車)のスピードに、他のスリップ対策が万全な状態の良い車の方が我慢して、自分の方のスピードを下げて、状態の悪い車に合わせて上げることである。スリップしやすい車に、タイヤチェーンを付けた冬用対策万全の車が後ろから迫って煽ったりすると、普通タイヤの車の運転者は焦ってしまい、ますますスリップを起こしやすくなる。雪国の人達は、そう言うマナーを守っているから、ちょっとした雪では、スリップ事故は起こさない。裏日本の方が表日本より、雪道ではしっかりしているのである。