こんにちは。
北朝鮮が韓国の延坪島(ヨンピョンド)に砲撃をしたとのニュースに先ず誰もが驚いたと思います。
先ずは、今朝のニュースから
北朝鮮の韓国砲撃:中国政府は非難せず、「事態に関心」
北朝鮮は23日午後2時半ごろ、北朝鮮が韓国の延坪島(ヨンピョンド)に向け砲弾100発以上を発射し、韓国も約80発を応射した件で、中国政府・外交部の洪磊報道官は同日、「事態に関心を持つ」などと述べた。非難・批判はしなかった。
北朝鮮が砲撃した延坪島は、韓国が黄海上の南北軍事境界線と定める北方限界線(NLL)まで約3キロメートルの位置にある。数十発が韓国軍基地や民家に着弾し、韓国軍兵士2人が死亡、同15人が重軽傷、民間人3人が軽傷を負った。北朝鮮が韓国領土を砲撃し、死傷者が出たのは1953年の朝鮮戦争休戦以来初めて。
中国の洪磊報道官は、「我々は関連情報を注意し、事態に関心を持っている」、「具体的状況は、確認が必要」、「関係する各方面が冷静さを保ち、朝鮮半島の平和維持のため力を合わせてほしい」などと述べた。非難・批判などの態度表明はしなかった。
(Searchinaより)
朝鮮半島の南北を分断することになった朝鮮戦争(1950年6月25日 - 1953年7月27日休戦)は、成立したばかりの大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で、朝鮮半島の主権を巡って、北朝鮮が軍事境界線を越えて侵攻したことによって勃発した国際戦争。
全土が戦場となり荒廃した朝鮮半島は、開戦前と同様に南北二国に分断された状態のまま終結しておらず(休戦中)、随時、北朝鮮側による領空・領海侵犯を原因とした武力衝突が発生するなどしている。
そんな中、海の火薬庫と呼ばれる同海域で、1999年6月15日と2002年6月29日にも武力衝突が発生している。99年の衝突では韓国軍が負傷7人、北朝鮮軍は死傷者多数で2隻が沈没とされる。02年は韓国軍が死亡6人、負傷18人で、哨戒艇1隻が沈没した。北朝鮮軍は死亡13人、負傷25人とみられる。
2010年3月26日に黄海上で韓国海軍哨戒艦「天安」が爆発し沈没。韓国は北朝鮮の魚雷と断定も北側は否定。
北朝鮮は今年8月9日夕、同国西岸から黄海に向けて砲撃を行った。砲撃は約130発に達した。韓国側に被害はなかった。
そして、昨日23日午後2時半ごろ、北朝鮮が韓国の延坪島(ヨンピョンド)に向け砲撃しました。
韓国が黄海上の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)と北朝鮮が主張する境界線が異なり、今回は延坪島(ヨンピョンド)付近の海域での韓国の軍事訓練に対する北朝鮮の警告に対して、韓国が訓練を中止しなかったことによる砲撃とみられている。
何より私が驚いたのがロシアの声明です。
ロシアのラブロフ外相は23日、訪問先のミンスクでの会見で「非難に値する。(事件の)引き金を引いた者は重大な責任を負う」と述べ、「我々は情勢の沈静化に向けた措置を今すぐに取るよう、強く呼びかける。このような行為は将来にわたり許容できない」と、今回の事態への強い憂慮を示した。
日本とアメリカ合衆国に次いで、ロシアまでが北朝鮮非難に加わったことに驚きました。
なぜなら、朝鮮戦争はアメリカとソ連(現ロシア)の代理戦争だったからです。
冷戦後、完全にロシアは世代交代している。
ソ連はリセットされてロシアになったことを意味します。
日本の北方領土問題もゼロからの再出発であることも意味するのだと思いました。
また、北朝鮮はロシアとのコミュニケーションが上手くいっていないことも感じさせるロシアの声明です。
そんな中で、中国の声明だけが北朝鮮を非難していません。
ただ、今回の砲撃で、私は中国がおろおろしているように見えてならないのです。
なぜなら、6カ国協議でも中国が唯一、北朝鮮を援護していたからです。
そして、今年5月5日北朝鮮・金正日総書記は約4年ぶりに中国を訪問しています。
金正日はすでにこの時に覚悟を決めていたのでしょう。
アメリカを話し合いに引っ張り出すために、次なる一手を模索していたと考えられます。
しかし、中国は北朝鮮が韓国領土に砲撃までするとは考えていなかった。
もし、このまま戦争に発展すれば、アメリカ対中国の代理戦争に発展しかねない懸念も中国にはあるのでしょう。
場合によってはアメリカ対中国の戦争も考えられる。
世界の覇権争いを念頭に置く中国にとっては時期尚早です。
私には中国がおろおろしているように見えてならない。
なので、中国は口ごもった声明しか出せないのでしょう。
そして、今回の砲撃戦は日本にとって、もし日本に中国やロシアが侵略してきた時に、アメリカが本当に日米安保によって日本を助けてくれるかを占う意味で注目したいと思います。
このまま南北戦争に発展した場合、私はアメリカがなんだかんだ言い訳して、参戦しないと予測しています。
その理由に二つ考えられます。
一つ目は、アメリカの国益にならない戦争はしないと予測しているからです。
昨日のブログでも書きましたが、戦争に突入するには、アメリカは法的にも議会の承認が必要です。
先ず、アメリカ国民の理解と議会の承認が得られないでしょう。
二つ目は、北朝鮮はすでに核兵器を保有していると予測できるからです。
核兵器がすでに、アメリカ本土に到達する可能性がある以上、そう簡単に参戦できません。
言い換えれば、北朝鮮も最悪の事態、アメリカ参戦をも考えた上での今回の砲撃であると私は考えています。
北朝鮮の目的は、アメリカを話し合いのテーブルに着かせ、経済援助を約束させることです。
すでに、北朝鮮経済は壊滅的で、デノミ以降大量の餓死者も出しています。
今年に入っても北朝鮮国民の脱北者が急増しています。
脱北者は中国からラオスを経由し、タイに逃れる脱北者が急増しているという。09年に韓国に移送された脱北者2952人のうち、5割以上がタイからという。
北朝鮮はすでに極限状態にあるのです。
このまま戦争に発展しないでもらいたいですが・・・。
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