こんにちは。
読書の秋ですね。
みなさん、本は読まれていますか?
「一日読まざれば一日衰える」森信三先生が語っています。
森信三先生は、本は心の栄養だとも言われています。
読書を楽しみましょうね。
ご自身の心のためにも・・・。
さて、今日は『菜根譚』(さいこんたん)です。
『菜根譚』をシリーズで書こうと思っています。
『菜根譚』はおよそ四百年ほど前に、中国・明代の学者、洪自誠によって書かれた処世訓です。
日本には江戸時代末期に伝わり、これまで非常に多くの人から愛読されてきました。
著者の洪自誠は、儒教・仏教・道教という、中国はじめ東洋全体に影響を与えた三大思想について学び、それぞれの足りない部分を他から補うようにして、『菜根譚』を書いたのです。
儒教は自らを厳しく律して学ぶことを説き、道教は反対に自由にのんびりと生きることを勧めます。
この二つが現実的な知恵であるのに対し、仏教は宇宙の真理を語り悟りの境地を教えます。
『菜根譚』にはそれらすべての要素が含まれていますので、読者のあらゆる悩みや問いに答えを与えることができるわけです。
『菜根譚』という書名は明代よりさらにさかのぼる宋代の学者の言葉「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」(堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる)という言葉に由来します。
菜根譚
一、 生き方について
まっとうに生きる
人として恥じることのない、まっとうな生き方を貫いていると、出世の道からはずされてしまったり、不遇な生活を送るはめになったりすることもあるだろう。
一方で、権力者にこびへつらったりするような生き方をしている者は、優遇され得意満面な生活を送ることができるかもしれない。
だがそれは一時的なものであって、決して長続きしない。
だからこそ人間は、たとえしばらくの間、不遇で孤独な生活を送ることになっても、まっとうな生き方をすることが大切なのだ。
〈前集一〉(参考:中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 洪自誠 祐木亜子 訳 ディスカヴァー)
人がどうではなくて、天を基準にして、まっとうな生き方をすることが大切です。
天を基準にして、一生懸命に直向きに頑張っていたら、必ずチャンスは訪れます。
そして、今までの一生懸命な直向きな頑張りが、持続を可能にするのです。
僕自身の経験からもそうですが、見る人は見ています。
自分ごとでお恥ずかしいのですが、僕は日本に帰国後、あるジュエリー工場に就職しました。
アメリカ時代のグラフィックデザイナーという仕事から、ジュエリー工場の営業への転職でした。
もちろん宝石の知識、ジュエリーの知識、営業の知識は無く、新卒の社員と同じレベルでのスタート。
唯一つ違ったことは、「人が10年かかるなら1年でその知識を学び、そして仕事に生かそう」そう心に決めたことだけでした。
仕事は夜9時まで、食事をしてひたすら専門書を読み、寝るのは12時過ぎの日々が続きました。
自ら製造も学びました。
そんな生活が二年続いたある日、社長から辞令が・・・。
なんと入社して二年の中途採用の僕が、営業部長に任命されたのです。
長い方で勤続30年という大先輩もいましたが、事実上社長の次であるナンバー2の権限へ異例の出世でした。
多くの先輩方を飛び越しての出世。
当然、反対勢力の抵抗もありましたが、当時のジュエリー工場の5億6千万円の借金返済を目標として頑張っていた僕や部下達の敵ではありませんでした。
借金の返済はその後、約4年で終わり。
借金完済までの2年前に自らの会社も設立していましたので、完済後は今の会社に専念しています。
もちろん設立には、誰の援助も受けていません。
そう、人がどうではなくて、天を基準にして、まっとうな生き方をすることが大切だと思います。
また、逆境も信念で乗り越えられる。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」キリスト教の言葉ですよね^^
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