僕の中の一つの時代が終わりました | srctakaさんのブログ

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先日、大昔の上司から突然のメールで「Nが亡くなった・・・」との知らせが来ました
昨日が葬儀で参列し、お見送りをさせて貰いました
Nさんには色々な事を考えさせられ、葬儀中でもあらゆる場面や思いが駆け巡りました

このNさんとの最初の出会いは僕が19歳で、Nさんはバイトのチーフで20歳の一つ年上でした
その時からとても一つ上とは思えない、常人じゃない能力で人を魅了し、巻き込み、そして成しえる力を持っていました
僕自身もこのNさんにとても魅力を感じ、初めて誰かの下で仕事をしたいと思わせた人でした
一年が過ぎた頃、僕が後輩をかばってこのNさんと揉めて僕はバイトを辞めて、それ以降会って無く、風の噂でバイト数人を連れて独立したと聞きました
僕は普通に就職して仕事してた時偶然にもまた出合ったのです
そこでまた意気投合し、Nさんの「広島にテーマパークを造りたい」と言う壮大な夢に便乗したいとその会社に入り、またNさんの下で働く事になりました

そこからが僕の一回目の人生の転落の始まりでした
絶好調に見えてたこのNさんの会社も内情を知れば火の車
それでもこの人を信じれば何とかなると思ってついていった20代前半
入社当時にあったわずかな貯金も全て会社に入れ、消費者金融からも借りられるだけ借りて会社の借金やバイトの人件費に充てたり等々

そして入社4年後、最悪の倒産
店の運営に関する連帯保証人になってた為に公証人役場から来た1憶数千万の通知
何とか自己破産はせず、納得のいかない再契約で借金を少額にし、消費者金融等を合わせて1千万円弱の借金を、その時結婚してた奥さんにこれでもかって位迷惑を掛けながら支払って行きました
とにかくこの時は僕だけじゃなく、多くの人間にマイナスを負わせる倒産となりました

結局最悪過ぎる倒産で、Nさんは身を隠し、それからまた出合う事は無く月日は流れて行きました

それから約10年が過ぎようかとした頃に「Nさんがまた会社を興してうまくいってるらしい」と聞きました
正直ムカつく気持ちもありましたが、歳が近かった分Nさんのせいじゃなく、自分自身が無力で、自己責任の結果だと言う気持ちも持てるようになってたので、思い切って会いに行きました

会ってすぐにハグし、握手しました

久しぶりに会ったNさんは相変わらずで、やはりエネルギーに満ち溢れ、持ち前のバイタリティで突き進んでいました
やっぱり魅力的でしたね
また僕を誘ってくれて、力になって欲しいと言われました
正直、人生で一番迷った決断でした

悩みに悩んで出した結論は僕は自分の道を進むって事でした

まあそっから僕の2回目の転落が待ってたんですけどね^^;

それからNさんは当然僕が居なくても躍進して行きました
少し後悔もありましたが、僕自身の決断に悔いは無く、僕は自分の夢と信念を貫いて何とか浮上し、まだまだではありますが、今が有ります

そしてその躍進してたNさんですが。。。
数年後またまた最悪の倒産をされました
勿論僕は関わって無かったので、詳細は分かりません
でも、その時に関わってた社員で僕が仲良くしてたK君から少しですが、状況を聞いてました
僕らの1回目の時程じゃ無いにしても色々あったとの事
そのK君も2年半前に亡くなったとこの葬儀で知りました
去年の僕の日記に書いてた彼です
僕よりも随分若く、多くの事をやり残した友人の一人

そしてこの度亡くなったこのNさんが45歳
やはり逝くにはまだとても早い年齢です

僕はまたこのNさんが雑草のように蘇り、また旋風を巻き起こすと心のどこかでずっと思ってました
その時は今度は僕が誘えるようになりたいと本気で思ってました
まあとても僕が手におえる様な人物ではないですがね
でもだからこそ僕は成長しないといけないと思い、日々精進しておりました

そんな中での、今回の突然の訃報

僕の中の一つの時代に幕が下りました

また一つ「いつか」を失いました

でも何故か今回はいつもの「いつか」とは違う気がします
今までの「いつか」は後悔に繋がってましたが、今回に関しては夢に繋がった気がします

Nさんが成しえなかった「広島にテーマパークを造る!」と言う夢を僕に託してくれた様に感じてなりません
だから僕は今回の「いつか」は「僕がいつか広島にテーマパークを造る」と言う夢の「いつか」に繋がったと確信しています

先日母親の1周忌が終わり、家族にも一つの区切りが出来ました
前文の若い当時に、沢山迷惑を掛けて負担掛け過ぎて体調を崩し、別れた奥さんとその時小学生だった娘も、今は幸せかどうかは定かでは無いですが、普通の暮らしをし、その娘も22歳になり今年就職
何とか守ってきた実家の家も親戚が昨年末から住んでくれる様になりました
そして運命に導かれるままに最良の仲間も増えました

本当に今年は何かを「成し生る一年」になると思います

とは言っても今年の僕の目標は何もありません
ただ目の前の起こる出来る事と向き合い、夢の実現の為に一つ一つ乗り越えて活こう思います

僕はこのNさんが抱いた夢を、Nさんのような創造力と行動力を持って引き継ぎ、持ち前の粘り強さと根性で実現していく事を誓いNさんを送る言葉にしたいと思います

Nさんの夢は僕が必ず叶えます
これまで僕を成長させてくれてありがとうございました

改めてご冥福をお祈りいたします