「賃金≠労働時間の対価」を労使とも意識することが必要です | コンサルタント KEN EYE’S

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以前、報道されていたトヨタ自動車の新人事制度が、14日のトヨタ労組の定期大会で正式に採用されました。
 

 

トヨタ自動車が新人事制度導入へ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00004452-cbcv-soci

 

 

記事によると、

 

 

入社10年目以降の主任職は、本人が希望し承認されれば、実際の残業時間に関係なく17万円を支給されます。

 

 
主任職の平均で残業手当45時間分にあたり、残業を少なくすればするほどメリットがある仕組みです。残業が45時間を超えた場合、手当は上乗せされます。
 
 
これは、働き方改革を意識してのものだと考えられます。
 
 
そこで気になるのが、トヨタ自動車の主任職(学卒入社10年以上平均35歳前後が基準かな)が、どの程度賃金を貰っているのか?ということになります。
 
 
ちょっと計算してみました。
 
 
あくまでも一般的な法に照らし合わせた単純計算で出したものなので、実際とは異なるとは思います。
 
 
ですので、あくまでも参考程度にみて下さい。
 
 
・1時間あたり所定外労働時間単価
170,000円÷45時間≒3,777円
 
・時給単価
3,777円÷1.25≒3,021円
 
・年間労働日数
240日(1ヵ月20日労働、年間休日125日で設定)
 
・年間労働時間
240日×8時間=1,920時間
 
・月平均労働時間
1920時間÷12ヵ月=160時間
 
・残業単価基準月額給与額(本給+諸手当を含んだ金額)
3,021円×160時間≒480,000円
 
・月の支給額
480,000円+170,000円=650,000円
 
・年間給与支給額
650,000円×12=7,800,000円
 
・年間賞与支給額(本給30万円、6ヵ月支給で設定)
300,000円×6ヵ月=1,800,000円
 
・年収合計額
7,800,000円+1,800,000円=9,600,000円
 
ということで、およそ960万円くらいの年収になるという計算になります。
 
 
大企業で労働組合がしっかりしていること、管理体制が確立されており、仕事の責任度合いなどもあるので、業務的には大変かと思いますが、その分賃金も頂けているということが分かります。
 
 
ちなみに導入は今年12月の予定で、トヨタ自動車は「賃金は労働時間の対価であるという考えを払拭し、メリハリある働き方につなげたい」としています。
 
 
他の企業がどこまで追随するか分かりませんが、「賃金≠労働時間の対価」の考え方が今後の主流になってくることは予想されます。
 
 
そのことを経営側も労働者側も意識して、業務に取り組んでいき、その対価の賃金を考えて行かなければならないと感じます。
 
 
最後に、参考までにトヨタ自動車の評判を載せておきます。
 
カイシャの評判 トヨタ自動車
 

 

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