そしてまた渦の中へ

風と共に
去る予定だった

でも
なんだか意外に
周りが温かくて
少なからず
浸ってしまった

温もりを頂戴しても
開こうとしない
自身の心の扉に
疑問を抱きながらも
閉ざしたまま
背を向けた

きっとこの先も
開けることは
無いと思う

あたしは
このまま
渦の中に
紛れて行きたいんだ

紛れて生きたいんだ

やっぱり
ファッションやってる人って
何処か狂ってる気がする

そう思うと
こんな不器用な自分も
愛しく思う
極、たまに

吐息も透き通る季節

感情とか
空気とか
思考とか

自分とゆう
膜の中からしか
分からないものは
膜の中からしか
分からない

あたしの周りには
常に大きな川が
流れてるってことは
重々知ってる

でも
あたしは
せめて大切な人たちくらい
川を渡って行って
手を握り締めて
頷いてあげたい
と思うようになった
のは
最近のこと

物は考えよう
とは
よくゆったもんだ

最近
あたしの空には
雲一つ無い

自然と
空気も美味しい

魔法にかかったみたいだ

陽は昇り月は沈む

旅立ったんだという
足元の感覚を
未だに掴めないまま
今日に至る

濃かった
けど
一瞬だった
４年間

大人になった
あたしたちは
別れと言えども
達成感程の感動は得られず
涙も流れないのかな
なんて思う

涙は
11ヶ月程前に
共に流し切ったからね

すてきなこと

今のあたしは
間違いなく
ここ４年間で
形成された

それでもまだ
満点に及ぶまで
あたしはあたしを
探し続けて
走り続けようって
今なら
笑いながら言える

些細な記憶を
ほんの少し映し出すだけで
頬の紅色が膨らむ
今はそんな時期

薄くて浅くて軽い糸

あたしには
黙っていたいことが
沢山ある

良くも
悪くも

でも
誰かの顔を見ると
自然と
なんとなく
無意識に
話したくなるのも
事実

最近
気付いた幸せは
そういった誰かが
決して少なくないこと

無難な人生より有難い人生

例えば
あたしが
こっちの道を選んだことによって
誰かの夢を壊したり
誰かを裏切ったり
誰かに不快な思いをさせるなら
それは
申し訳無いと思う

でも
あたしも一人の人間であり
誰かの手や足や
誰かの実績の為の材料では無くて
あたしにもあたしの夢があるから

あたしは
あたしの道を歩みたい

あたしを含め
みんな
自分本意で
本音は隠して
自分の力だけで
自分らしい人生を歩む為に
必死に生きてるってこと

結局

あなただってそうでしょ