アクシスZはご老体が多くなってきてるから直しても直してもやって来るアクシス Zで棚が埋まってしまう
お盆などの連休だと部品が入荷しないからバイク屋に頼むと連休明けまで見てもくれないからだろうね
我が家は全ての部品がストックされてるから駆け込み寺になってるな
 
 
これは実働だけど少しカチカチ音がするという説明で売られてたエンジンだそうです。
液ガスが黒とグレーのミックスがたっぷりと塗られたケース
こういう素人が整備したエンジンは100%死んでるんだよね
 
 
開けてみたらやはり焼き付きです、これは少し音が出てたなんてウソだよね
 
 
 
ピストンもリングがまだ破損してないからエンジンが始動するだけでもう死んでます。
 
 
 
 
 
オイルポンプのところのカバーを外したらここのボルトも黒とグレーの液体ガスケットがミックスになってる
何か意味が有るのか?
もしかして歯磨き粉みたくミックスの商品が有るのか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは車種が違いますがキチンとメンテナンスされてるプラグキャップの内部の画像です
抜け防止のピンが装着されてます
 
 
 
 
こちらはエンストしていた方ですが汚れまくって腐食してピンがなくなってます
これではプラグが中で遊んでしまうので電気が上手く流れないのでエンストしてたのだと思います
 
 
 
 
 

掃除してダメージがどれくらいなのかを見てみます

 
 

バルブシートに咬みこんだ金属片がクレーターを作ってしまってます深いので摺り合わせ程度では消えないので打ち直しするかバルブが奥になってしまうけどシートカットをして面を作り直さないと無理です

 

 

 

バルブの傘にもダメージがあります
 
 
 
 

分かりにくいけど凹んでしまってます、軸自体は曲がってなかったがシートと密着する側に変形が少しでも起きてるものはもう使えません
このようなダメージ受けたヘッドはアクシスZのように安いバイクの場合は修理する位ならヤフオクで中古ヘッド買った方が安上がりです
 

 

 

 

 

 
 

エンジン割ってみたらオイルパンの底に破片が溜まってました
 
 
 
 

右側がシリンダーの砕けた部分で左側はピストンの破片です
 
 
 
 

細かくなった破片が内壁についていたのでオイル通路をなども洗浄してあげました、スクーターはトランスミッションがクランクケース内に無いので今回のような破損でも被害は少ないのが救いかな?
ケース自体は破損してる所も見当たらないのでまだ使えるだろう。
 
 
 

前にドレンボルトが舐めてるエンジンで排出したオイルに謎の金属片が入ってた事を書いたが嫌な予感しかしないので放置してたのを少し手をつける事にした
とりあえずプラグを外してみると軽いヒットではなくガッツリ当たってセラミック部分まで砕けてる
 
 
ヘッドを外してみるとバルブの下側にかなり傷が付いてる
 
 
 
バルタイがズレてピストンが当たったのだろう、あきらかに原因はカムチェーンガイドの破損だな
 
 
 
 
シリンダー内部を覗くとピストンの淵が変形してる
 
 
 
 
 
クランクを回すとありえない動きをしてる、なんだこの酷いピストンは・・・前にみた金属片はピストンリングだったのかと一瞬思ったけど平たくなっても厚みも幅も違うからやはりベアリングのベルトかな?
 
 
 
 
ダメージが酷すぎてリングなどが引っかかって抜けない・・・
 
 
 
 
作業がやりにくいのでスタッドボルトを外してから軽くプラハンでシリンダーを叩いて抜けるか試したけど無理そうなのでピンを抜ける所まで何とかずらしてあげた
 
 
 
 
ピンは焼き付いてなかったので何とか抜けた、アルミシリンダーと言っても厚みがある下側が砕けて無くなってる
金属片の問題もあるのでクランクシャフト、シリンダー、ピストンなど全て交換になると安い中古のアクシスZが買える金額になる点を持ち主に伝えてどうするか決めることにする
 
 

 

 

アクシスZのマフラーはセンサーがエキパイに付いてる後期型と付いてない初期型が有りますが更に初期型は何種類か有りこちらはフェンダーをボルト止めタイプの古い物です
 
 
 
こちらはボルトが廃止されて軸が溶接されてるタイプです
マフラーに合わせてフェンダー側の穴の位置が違うので初期のフェンダーとは合わないです
 
 
 
 
手に入りやすい後期のフェンダーに合わせて初期型の古いマフラーのステーをカットして後期型のフェンダーに合うように逆向きに新たらしいステーを溶接しました
  
 
軸も溶接しても良かったけど軸を旋盤で制作するのも面倒なのでナットを溶接
 
 
 
 
 
ゴムのダンパーをボルトで取りつけます、車体に取り付けてフェンダーとタイヤの位置関係に問題が無ければ塗装して終了です
 
 

友人の家で見た容器ですが中身は?

   


オレンジのキャップの方が蜂蜜です、彼はもったいないと空になった容器をリサイクルして少しだけ余ったオイル等を入れてる

適度な粘りもあるし子供なら蜂蜜だと思ってパンケーキにでもかけてしまいそうな位の違和感の無さだな

 

 

今回使用するスロットルワイヤーはアクシスと同じで二本引きですがアクシスZとは少し違うのでアクシスZのワイヤーは流用出来ないので少し加工が必要です
 
 
 

アクシスZのスロットルボディのステーに溶接で新しくステーを追加してあげました
 
 
 

固定はネジ式なので万が一切れても交換が楽にできます
 

メッキ仕様のスイッチBOXが余ってたので使おうと思って配線を確認の為にバラしてたらこのままでは使えなかった
 
 
 

上側がメッキの方ですがハイロー切り替えの為の配線が2本しかないタイプでしたスイッチ部分でハイローの切り替えをするのではなく5極リレーで切り替える配線用かな?
基盤部分のサイズは同じなのでスイッチ部分をを入れ替えてあげれば普通の切り替えスイッチになります