コンロッドからカタカタ音がしてる原因は大端部のベアリングだろうから確認の為に分解していきます
 
 
 
 

オイルポンプ側はプーラーのボルトを締めこんでいくだけで外せます
 
 
 
 

カムチェーン側は幅が広いので引っ張って抜きます
 
 
 

意味があるのかはイマイチ不明なカバーも外します
 
 
 

坂を登らなくなってきたと言うキャビーナ90のトルクカムです、グリスが切れて乾いてしまって固着しててカバーを外すのも大変でした
 
 
 

ピンをがグラついてるので抜いて見たら楕円形になってしまってます、これではピンがぐらついてまともに機能しないわけだ
 
 
 
 
 

溝は酷いダメージは無いように見える、日頃のメンテナンスは重要って事だよ
 

前にも書いた事があるが最近増えてきてるシートロックの破損
元々の造りが問題だからメーカーも途中で補強したりと変更してるコストカットが裏目に出た部分だよね
シート側の金具に溶接は面倒なので折れた金具をステーに溶接します
 
 
 
 
後は本人がシートの金具にタップでネジ穴を切ればボルトで取り付けられるので再修理も簡単でシートを買い直す必要もない安価な修理方法です。

 

 
6万キロ越えの過走行のアクシスZから音が出始めてるという事で、新しいシリンダーキットを組んだと言っていた友人だが、結果は音は無くなってないという事でやって来たエンジンです、カムチェーンのテンショナーの破損なども無かったのでバラしてクランクを測定してみる
 
 
 
 
 
 
 コンロッドの隙間はまだ許容範囲です
 
 
 
 
 
本人はスムーズに回るといって言っていたが回すとコリコリと指に伝わってくる、本人に確認させたが???
納得してないので抵抗になる部品を全て外してゆっくり回してみてと言って確認させたら「さっきと違ってコリコリいってる」と鈍感な友人でもクランクが寿命なのが分かったようです。
焼き付きなんかでシリンダーキットを組む時にジェネレーターなどを付けたままやると磁石の影響でグルングルンと抵抗があるから気がつかないんだよね。
 
 
 
 
 
クランクシャフトを単体にして確認すると左右のベアリングも痛んでるが特にダメになってるのは大端部のニードルベアリングでした。
ニードルベアリングだけ交換なら2000円程度なので、自分で分解組み立てして振れ取りまでやるなら安く修理は出来るけど、両端のベアリングもしばらくすれば音が出始めるだろうからどうするかは本人次第だろう
 
新品のクランク一式はヤフオクで台湾から送料込みで26000円とそれほど高いわけではない。
 
 

 

 

過走行で音が出始めたクランクを交換・・・

アクシスZのようなギヤが圧入されてるクランクは適切な逃げカラーを使わないといけないんだよね。

もう少しと思ったところで変な感触があったから見たらギヤが破損してしまったから修理できるかの相談が来た

 

ヤマハのサイトでは既に在庫は無いが普通にヤフーショッピングなどでは販売してるお店はあるので入手は可能

 

 

 

破損したギヤを外します、
 
 
 
 

ギヤを装着する為に先ずはクランクをケースに装着します
 
 
 
 

我が家には予備が在庫してるのでギヤを装着していきます
 
 
 
 

クランクシャフトのインストトーラーを使います、先にクランクがケースに収まってるのでギヤが押しこまれる感じで奥にいきます
 
 
 
 

ベアリングに当たる位置までいけば装着完了です。
 
 
 

知り合いの乗ってるキャビーナですがセンタースタンドの接地面が削れてるのに使い続けて最後は、ただのパイプになってしまい、砂利の駐車場だとめり込んで危険だったスタンドを修理します。
下準備として削れて変形した先端を少しカットして平らにします
無くなってしまった接地面は曲げた鉄板で制作します
 
 
 
 

アーク溶接で取り付けます、
スタンドの掛けやすさに影響する丸みは実際に車体に取り付けて様子を見てハンマーで叩いて角度を調整します。
 

フロントから異音がすると言っていた知り合いのアクシスZのステムを外してみたら見事な窪みが出来てました、適切にメンテしてなかったんだろうね。
 
 
 
 

シャフトは前回整備した人が付けたのか傷がいっぱい付いてるが気にせずにレースを外しました、グリスをきちんと塗ってないから錆だらけだな
 
 
 
 

軽く錆を落としておきます
 
 
 
 
 

ケチな知り合いは足回りの交換で不要になって放置されてるシグナスⅩのステムを見ながら「これ綺麗だからまだ使えますよね?」と聞いてきた見た目は酷いダメージは無いけど頻繁に交換する部品でもないし新品でよくないか?
 
外す手間が面倒なので自分で外すなら使って良いと伝えたら「じゃこれでいいです」と外し始めた・・・
やっぱりウーバー配達員はケチだな
 

友人がオークションで手に入れたディスク化してあるというスクーターですが動きが微妙という事なのでバラシてみたらステムシャフトは素人がアークか半自動溶接機やったであろうニコイチだった
ニコイチが絶対ダメって言う訳でなく汚い溶接は溶け込みもいい加減で強度も低いんだよね・・・
 
 

ハンドルの根元側のボルト側はボルトの逃げなのに丸い溝ではなくただの斜めカット
 
 
 
 
 

ズレ防止の溝は何がやりたかったのかは分からない意味不明の加工・・・素人丸出しの加工がされていた、
当然ゴミ箱行きです。
ステム打ち換えた方が簡単なのに旋盤や油圧プレスとか持ってない人がやったんだろうね
命に係わる重要なフロント周りの改造車は気を付けないと、事故ってあの世行って事だよね。
 
 
 

中古で買うとなぜか純正のカギがなくて左側のような普通のカギが1本だけなんて事も多い
右側のシャッターキーのブランクキーは、ネットで溢れてるので好きなデザインの物を買ってから鍵屋に持ち込むと素材もわからないから機械が壊れるとか保証が出来ないとか色々言われて断られる事が大半だろう
お店によっては2000円程度で切ってくれる所もあるがいい顔はされない。
 
 

 

今回言ってみたお店は店員さんの対応も持ち込みに対して不満を言いながら渋々引き受けるなんて事はなく素晴らしい対応でした。

更に持ち込みなのに追加料金などは不要で1本税込みで660円で切ってくれます。

今回はシリンダー持ち込みして、加工後にその場で動作確認しましたが修正も不要の一発仕上がりでした。

断られる事は無いとは思うがカギにもよるだろうから行く前に電話かメールで問い合わせをした方がいいとは思う

 

 

 

アクシスzはSMでもヤマハの部品検索サイトでも全年式で分解図はこのイラストが使われてる・・・
 
 
 
でも実際にバラすと部品はカラーなどの組み合わせなんだよね
 
 
 
 
 
2017年発行のSMでもスプリングなどの説明はこんな感じです
 
 
 
オイル交換の為に同時に2組分解したが、どちらもスプリングは上下で幅の違いも目視ではわからない長めのスプリングが入ってる。
自分は乗り心地でオイル量などを決めるのでマニュアルの記載内容は参考にしないから構わないが、この仕様の違いは何なんだろう?
せっかく高いSMを買っても参考にならないし何が正しいのか一般ユーザーはわかるのだろうか?
そもそもこれじゃ部品注文できないだろ