前回は、バルブクリアランス調整の為にタンクを外しました。
【タンク脱着】
本題のカムチェーン&バルブクリアランスの調整をしていきます。
まずはカムチェーンの状態を確認
前回の点検は、2022年12月 走行は5700km
今回は走行9200kmです。3500kmしか走っていませんが、伸びてますね…
【前回の点検】
今回はプラグの交換時期も来ていたので、まずはプラグを外し、タペットカバーを外していきます。
インテーク側が狭く首下の短い六角があると便利です
エキゾーストタペットカバーの右側ボルトはネジロック剤が塗られていて硬いです。
タペットカバーを外したら
クランケースカバーを外します。ゴムハンマーがあると楽ですね。
中はキレイだしガスケットも大丈夫そう。再利用します。
ピストンが圧縮上死点の位置に来る様にします。
デコンプを握ってフライホイールを回すのですが、今回はマニュアル通りプラグを外しているので、そのままフライホイールを回します。
"T1"マークの1をクランクケースの合いマークと合わせます。
排気上死点との見分けですが、ロッカーアームを上下に動かして『カチカチ』と音が鳴る隙間があれば圧縮上死点。
ただ、今回はプラグを外しているので
スポッと指でフタをしてフライホイールを回すと…
圧縮上死点の手前から指に圧力を感じ、圧縮上死点を過ぎると指が吸われていきます。
指先で感じるピストンの上下運動
無事に圧縮上死点の位置に調整できました。
シックネスゲージをアジャスティングスクリューとバルブステムエンドの隙間に入れますが、これは慣れが必要な作業ですね。
先が折れているゲージが使いやすいです。
規定値は、
インテーク側 0.07-0.12mm
エキゾースト側 0.12-0.17mm
実測値は、
インテーク側 0.07mm
エキゾースト側 0.13mm
下限いっぱいでした
調整の必要ナシという事なので、何もせず組み付け開始。調整しなくてイイのは良かったけど、この作業の為の準備を考えると拍子抜けです
仮に規定値から外れていた場合は、ロックナットを緩めてアジャスティングスクリューで調整します。
せっかくバラしたので、タペットカバーのガスケットは交換しておきます。
古いガスケットを取り除き汚れをふいて、あまり物のエンジンオイルを溝に垂らして、新しいガスケットを入れていきます。
イリジウムプラグも交換
前回の交換から6400km使用。まだ使えそうですが、NGKの推奨は5千kmとの事
無事に作業完了です