エンジンルームのテコ入れをする | SP/SR フェアレデイ 雑記帳

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今回の43 SRは、厚化粧なのが残念ではあったが、二皮めくれば何気に程度は良く、目立ったクサレとかはない。そして、何よりも美しいのは前後のフェンダーラインで、フロントフェンダー下の前から下への下り具合や、リアフェンダーのアーチなど、かなり綺麗なカタチが残っている。

特にフロントフェンダー下はクサリやすく、修正する際に、真っ直ぐに作られてしまったクルマも多い。


さて、当該の43 SRの内装はほぼ完成したが、エンジンルームは気になるところが残っている。


バッテリーを外すと、その下はタッチアップされてるものの荒れている。おそらく、ベースを完全に整えずに塗装してしまったのか、エンジンルームの全塗装の後、ブレーキオイルを垂らしてしまったのか…


まずは、シリコンオフで徹底的に洗いながら、荒れてる部分にはペーパーを当てる。


全部やりだすとキリがないので、最低限の部分塗装で済ます。そして、このタイミングで気になってたフュエールフィルターの受けを元通りの角度に修正する。


そして塗装。色合わせは、なかなか上手くいった。

さらに、電磁ポンプの位置が悪いので、電ポンを移設するかどうするか悩んだが、先般受けた仕事で「元の状態がわからないので、何やるにしても悩むから、まずは元の状態に戻して欲しい」と言われた事を思いだした。

電磁ポンプにするのは誰でも出来るが、機械式の燃ポンに戻すのは、元の状態をしってる者にしか出来ない…。

ということで、今回は写真の燃ポンをオーバーホールして復活、そして機械式に戻す。


しかし、この燃ポン。軽く掃除しただけで、こんだけドロが出た。


掃除してバラした。

大体の場合、機械式燃ポンはオイルを浴びてドロが付着してるケースが多く、汚いけれど腐ってないケースが多い。


しかし、中身はガソリンが腐って固着していた。救いは気化するのが早く、歯石の様にこびりついてる状態ということ。燃料タンクの様に、コールタール状にはなってないから、ひたすら削ればとれる。


ポンプブロック部を念入りに、徹底的に洗浄。ダイヤフラム、ベークライトバルブや、オイルブーツ等には新品を投入して組み上げる。


機械式に戻す決断したのは、燃料ポンプのメクラフタの下にベークライトのカラーが残ってたのと、スタッドボルトではなく、普通のボルトが突っ込んであったから。

スタッドボルトだと、ガッチリと閉められるのだが、エンジンを少し浮かさないと、燃ポンは取り付けられない。


オーバーホール済みの燃料ポンプを取り付けた。


とりあえず、電磁ポンプは残しておいて、機械式がちゃんと燃料を送ってくれるか試す。


ガソリンの漏れや、オイル漏れもなく、燃料もきちんと供給されている様子。

これで、心置きなく電磁ポンプが撤去できる。


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