因縁再び -ヤムリーの執念- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

ヤムリーは連続気弾を放ち、

さらに霊夢を追い込もうとするが、

圧倒的な力でマイをダウンさせた魔理沙が

加勢に入った。

 

「霊夢、私がアイツを引きつけるから

その間にめいっぱい気を溜めるんだ!」

 

「分かった、ありがとう魔理沙」

 

魔理沙が持ち前のスピードで

ヤムリーの注意を引きつけている間に

霊夢は最大限の気を溜め、切り札の大技を放った。

 

「夢想封印‼」

 

魔理沙も続く。

「マスタースパーク‼」

 

二人の強大なエネルギー波が炸裂し、

凄まじい衝撃に大地が揺れた。

 

しかし、片腕を負傷しながらも

ヤムリーはまだ生きていた。

 

 

 

「ゆ…許さん…貴様ら、絶対に許さんぞ‼」

 

気配を持たないはずのヤムリーから

とてつもないエネルギーが沸き上がった。

 

「全くしぶとい奴ね。

まだあんな力が残っているなんて…」

霊夢が息を切らしながら呟く。

 

倒れていたマイは狂喜した。

 

「フ…フフフ、あんたたちもここまでよ。

間もなくヤムリーは自爆する」

 

「何だって⁉」

 

「科学者には物騒だから

取り除くことを勧められたけど、

彼の心臓部には最終兵器として

爆破装置が仕掛けてあるのよ。

東京はおろか、日本列島全域を

軽く吹っ飛ばすほどの威力のね…!」

 

「クッ…‼」

霊夢と魔理沙は絶句した。

 

「いくらあんたたちでもこんな一瞬じゃ

逃げられないでしょう?

私も死ぬけど、あんたたちもブラックも

皆、道連れになるがいいわ…!」

 

「ち…ちくしょう!お前ら完全に頭いかれてるぜ‼」

 

「フッハッハッハ…さらばだ!」

 

ヤムリーがそう叫んだ時、

背後から鋭利な光線が身体を貫いた。

 

「グッ…き…貴様は…!」

 

振り向くとそこにはヤムリーが知る顔の

女戦士が立っていた。

 

「ギリギリ間に合ってよかったわ」

 

 

二人は一瞬のうちに目まぐるしく変わる状況に

あっけにとられた。

 

「何者なの、あの子…⁉

あの恰好、ケンさんにそっくりだわ」

 

見た目は樹里亜よりもさらに若い感じがした。

 

女は冷徹にヤムリーに言い放った。

 

「生身の人間と同じ位置に

核を作ったのは失敗だったわね。

今すぐとどめを刺してやるわ!」

 

先ほどの3人を上回る強力なエネルギー弾が放たれ、

ヤムリーの身体は跡形もなく粉砕した。

 

~<未来からの救世主(Ⅰ)>に続く~