因縁再び -未来からの救世主(Ⅰ)- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

「すごい、あいつ一瞬にして

あのバケモノ人形を粉々に…!

何者なんだ⁉」と魔理沙はつぶやいた。

 

女が二人に声をかける。

 

「ご挨拶と説明は後で詳しくします。

おと…いえ、城戸倉 健を

私と一緒に助けに来て下さい。

お願いします」

 

そう言って樹里亜のカプセルのほうへ向かっていった。

 

「ケンさんのことも知っている。

一体どういうことなのかしら?」

 

戸惑いながらも霊夢と魔理沙も後に続く。

 

駆けつけるとケンブラックは意識を取り戻し、

先ほどまでの重症がウソのように

しっかりと立っていた。

 

女はようやく微笑みを浮かべた。

 

 

「お父さん、よかった。無事だったのね!」

 

「お父さん⁉」

女の言葉に一同が驚く。

 

「失礼いたしました。

こちらの世界では初めましてだったですね、皆様。

私の名前は『美しい夜』と書いてミヨ、

城戸倉 美夜(キドクラ ミヨ)。

今から20年後の未来からやってきた

ケン父さんと咲夜母さんの娘です」

 

20年後の未来?そういうことか…。

どおりで恰好がオレ似で、

顔と気が咲夜に似ているわけだ。

 

それにしても、さっきあの人造人間を倒したのは

君なのか?

すごい気だったな」

 

「それよりケンさん。

まともに銃撃を喰らったはずなのに

一体どうやって…」と霊夢が聞く。

 

「私のカプセルにあった魔法使い用の薬草を

もしかしたらと思ってダメもとで試したみたのです」と

樹里亜は答えた。

 

「人間の身体だと効果は半減するらしいが、

オレなら何とか動けるくらいにまでは

回復できたというわけさ。助かったぜ」

 

ケンブラックは説明を補足しつつ、目つきを変えた。

 

だが、これ以上の話はマイ片付けた後だ」

 

「え? あ、ちょっと…!」

 

ケンブラックは再びマイの元へ向かい、

そのまま蹴り飛ばした。

 

「大した力もないくせにこずらせやがって…!

オレが幻想郷に移ってから、

紅魔館でレミリアやパチュリーから聞いたぞ。

 

その昔、外来世界の人間どもは

妖怪も魔法使いも全て否定し、

この世から排除しようとしていたと。

そして科学のみを信用し、

おぞましき知恵と文明で形成された社会がこのザマだ。

 

いいかげん、オレが都市を粛清したところで

こうしてくだらんガラクタに頼る

下品かつ卑怯な闘い方しかできない

貴様のようなクズしか

この世界は生き残っていないわけだからな」

 

~<未来からの救世主(Ⅱ)>に続く~