幻想郷サバイバル -決死の抵抗- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

霊夢の呼び止めにも応じず、

フランドールはなりふり構わず

トワにむかっていった。

 

 

「あら、パワーだけならさっきの姉よりありそうね。

ちょっとだけ遊んであげるわ」

 

「黙れ!オマエなんか、こうしてやる!

 

連続気弾で攻め立てるフランドール。

その爆発から抜け出したトワが

レミリアの時と同様に、

特殊能力で吸収しようとする。

 

「させるか!」

霊夢が反応し、止めに行くが、

次の瞬間、トワはある構えをとった。

 

「太陽拳!!」

 

 

 

突然の眩しさに目がくらんだ一同は

身動きが取れず、

その隙をついてトワはついに

フランドールをも吸収した。

 

外見上目立った変化はないものの、

その邪気の強大さは

魔王ザーマスと遜色ないまでに膨れ上がり、

咲夜から受けたダメージも無くなっていた。

 

「これはすごい。いくらでも

力が溢れてくるようだわ。

フッフッフ、これでザーマスと闘っている

ケンブラックを除けば、

もはや私の敵は存在しない。

 

思う存分、生ある者の死と恐怖に満ちた

魔の世界を実現できるわ!」

 

「そんな、フランまで…!」

 

「ちくしょう!どうしろっていうんだ。

こんなバケモノ」

 

 

 

「嘘だと思うなら試してみようか?

博麗の巫女…」

 

まるで次元の異なるような戦闘力を

手中にしたトワの前に、

霊夢は成す術もなく、

致命的なダメージを受けた。

 

「そろそろ、母親がいるあの世が

見えてきたかしら?

二人でこれから地獄に変わる幻想郷を

じっくり眺めるがいい」

 

トワが強力なエネルギー弾を放ち、

すさまじい爆発と轟音が起こる。

 

しかし、直撃を受けたのは霊夢ではなく、

霊夢の前に身を挺して立ちはだかった

魔理沙だった。

 

 

魔理沙がその場に倒れこむ。

 

「あら、殺す順番が変わっちゃったようね。

まあ、どちらにしても同じことだけど」

 

トワが悪魔の笑みを浮かべた。

 

「魔理沙!どうして私をかばって…!?

 

「れ…霊夢、お前は…お前らだけは…

何があっても絶対に

し…死ぬなよ、いいな?」

 

そう告げて、魔理沙は息を引き取った。

 

「ちょっと!このまま死ぬなんて

あんたらしくないわ!

魔理沙、…魔理沙!!

  

「アッハッハッハ…!

次こそはいよいよお前がこうなるのよ。

この星の人間というのは

本当にくだらない美学が好きなのね」

 

トワのその言葉を聞いた瞬間、

霊夢の悲しみは強い怒りに変わった。

 

 

「トワ、あんたは…あんただけは、

絶対に許さない!」

 

~<二人の真価>に続く~