<注意!!>
当作品は「東方Project」と
「ドラゴンボール」をモチーフとした
二次創作小説です。
原作とは設定が大きく異なります。
以上をご理解の上ご覧下さいませ。
霊夢の怒りは限界を超え、
顔と身体にタトゥーのような模様が現れ、
溢れんばかりに霊気が膨れ上がった。
そのとてつもないオーラに
ケンブラックも驚嘆する。
「信じられんほどの気だ…。
その姿、何か呼び名はあるのか?」
「禍々しい気だから、そのまま“禍霊夢”。
本当はケンさんの前では
この姿を見せたくなかったけど、
母さんや魔理沙、アリス、レミリア、フランの
敵を討つためにはもう我慢できなかった。
嫌でしょ?こんな悪役みたいな模様を
顔につけた女なんか…」
「そんなことはない。
オレと同じ人間の身で
これほど強大にして汚れなき気を
感じたのは初めてだ。
一緒に闘えて嬉しいぜ」
「味方には相変わらず優しいのね。
咲夜があなたを愛する理由がよく分かるわ」
霊夢は一瞬怒りが和らいだ。
「ところでその力、身体的にはどれくらい
持つんだ?」
「昔、母さんと修行した時は50%、
八雲藍や茨木華扇との時は70%までは試した。
でも、いずれも力尽きて倒れた後
5日間は目が覚めなかった」
「では、100%は今回が初めてということか」
「ええ、今度ばかりは下手したら
選手生命が絶たれるかもしれない。
それでも、あのトワを
このまま生かしておくわけにはいかない」
「…そうだな、任せたぜ。
オレも全ての力を使い切って魔王を倒す!」
霊夢の覚悟にケンブラックは
尊敬にも似た感を覚えていた。
トワがかつてない霊気を纏った霊夢に
うろたえる。
「図に乗っていられるのも今のうちよ。
二人の吸血鬼を吸収した私には
かなうはずがないわ!」
「そうかしら?
あんたもそろそろ覚悟することね」
「ブラック、こいつを受け取れ!」
ベジータが呼びかけ、気を送る。
「何だ、この気は…?」
「貴様の嫁とオレ様の分のパワーだ。
サイヤ人の王子ともあろう者が
わざわざ力を貸してやろうというのだ。
ありがたく思え。
そして、絶対にヤツらを倒せ。いいな!」
「そうか、恩にきるぜ」
ケンブラックは超エンペラー・ロゼに
変身する時と同じ要領で気合を込めた。
~<最終局面へ>に続く~