幻想郷サバイバル -犠牲者- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

「そんなことが起こるものなのか…?」

 

時の界王神はさらに説明を加えた。

「ただ、あれでもおそらくまだ“兆し”。

本当はさらに上があるはずなんだけど、

さすがにそこまではまだ本人も

気づいてないみたいね」

 

「さらに上がある、だと

どうなってやがるんだ、全く…」

ベジータも驚きを隠せずにいた。

 

 

 

「ザーマス、お前から先に

決着をつけてやる」

 

「フッ…恐怖のあまり、

虚勢まで張るようになったか?」

 

魔王ザーマスの攻撃を巧みにかわし、

カウンター撃ちを狙うケンブラック。

 

神が持つ常識や理解さえも超えた

勝負の行方は誰にも分からなくなった。

 

 その時、霊夢はこちらに向かって

近づいてくる二つの気を感じ取った。

 

「この気は魔理沙と…フラン?

アリスや美鈴はどうしたのかしら」

 

到着するなり、魔理沙は泣き顔だった。

 

 

 

「霊夢、アリスが

アリスが殺されちまった…!」

 

「ええっ、嘘でしょ⁉」

 

「こんな時に冗談言えるかよ?

あの緑色をしたチビの怪物どもの

自爆に巻き込まれて

最後はボロボロで倒れていたんだ。

もう私はワケが分からなくなっていた。

 

怒りに身を任せた私はフランと一緒に

そいつと残りの怪物を全部やっつけて

やったけどさ…」

 

…それで、美鈴は?」

 

「美鈴なら無事よ。

だいぶ体力を消耗してたから、

迎えに来たこあと一緒に

紅魔館に戻ってもらった」と

 フランドールが答えた。

 

「セルとその子分がやられたのは

誤算だけど、

ついに犠牲者が出始めたようね」と

トワが皮肉たっぷりの

笑みを浮かべて言った。

 

「あら、そちらの小さなお嬢さんは

さっきの吸血鬼に似ているわね。

もしかして妹さんかしら?」

 

「オマエ、まさかお姉様を殺したのか⁉」

フランも怒りを感じ出した。

 

「殺すだなんてもったいない。

ありがたく吸収させてもらったわ。

あなたのお姉さんは

今は私のパワーの一部になっているの」

 

「…返せ。今すぐお姉様を返せ!」

 

 

 

「待ちなさい、フラン!

あんたが一人でかなう相手じゃないわ!」

 

~<決死の抵抗>に続く~