幻想郷サバイバル -覚醒の兆し- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

先ほどのトワとの対戦と同様、

渾身の力を込めて魔王ザーマスに挑む咲夜。

 

しかし、それも長くは続かなかった。

パワーを使い果たし、逆に手痛い一撃を食らって

地面に落下しそうになるところを

ケンブラックが受け止める。

 

  

「ケン…さん?」

 

「すごいよ咲夜、

ここまで本当によくやった。

状況は厳しいが、君の奮闘

絶対に無駄にはしない」

 

「気持ちは嬉しいけれど、無理しないで…」

 

「こんな時に無理をしないで、

いつ無理をするっていうんだ」

 

咲夜をパチュリーとともに

安全な場所へ避難させ

ケンブラックは残された数少ない体力を

懸命に振り絞り、

再び魔王ザーマスに立ち向かおうとする。

しかし、攻撃はすべて読まれ、

かめはめ波も結果は効果無しだった。

 

「今度はワタシの番かな?

では、相手を打ち砕く技とは

どういうものか、手本をみせてやろう」

 

 

魔王ザーマスが強大なエネルギー弾を放つ。

 

必死に押し返そうとするも、

徐々に飲み込まれていきそうになった

その時、

ケンブラックに変化が起こった。

 

身体から溢れるような熱気が放たれ、

瞳の色が銀色になる。

 

 

 

意識を失いかけていたベジータと咲夜を救護しに来た

時の界王神がつぶやく。

 

「あれは、もしかして“身勝手の極意”…」

 

 

「なに⁉ ビルスやウイスが

『破壊神をはじめ、全世界の名だたる

神々や天使でも身に付けることが

難しい』と言っていたあれか?」

 

「ええ。地上の人間があの領域に届くなんて

私にも信じがたい光景だけど、

あの特有の雰囲気は他に考えられないわね」

 

「しかし、破壊神の下で修業を受けている

オレならともかく、

なぜこんな銀河のはずれの星に

住んでいるヤツが…」

 

「これは少し前にゴワーズさんから聞いた

話だけど、

彼は幻想郷に来る前に見習い神のザーマスから

気を授かったみたいで、

神の気を持ちながら修業を重ねたことで

精神と肉体が洗練され、

この幻想郷を守りたいという強い想いが

今回の危機をきっかけに目覚めたのね、

きっと」

 

~<犠牲者>に続く~