受け継がれる世界 -炎の女神- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

3人の攻撃を軽々とかわすフリーザ。

 

「あのまま逃げずにいたことは

褒めてあげてもいいですが、

貴女方程度の力では何人でかかっても

同じことですよ?

ただ、鬱陶しいだけです」

 

たちまち3人は致命的なダメージを受け、

レミリアとフランドールは

倒れたまま動けなくなった。

 

…お嬢…様、妹…様…」

 

フラつきながらかろうじて立ち上がった

咲夜の脳裏に悲惨な光景が思い浮かんだ。

 

紅魔館も幻想郷も破壊され、

今まで出会った仲間が次々と

フリーザの魔の手にかかっていく…。

 

「さて、誰から止めを刺してあげましょうかね。

心配しなくても大丈夫ですよ。

すぐにあの世で会わせてあげますから」

フリーザが狂気の笑みを浮かべる。

 

その時、咲夜の目つきが変わった。

「誰も…誰も殺させやしない!」 

 

 

気が膨大に膨れ上がり、紅い炎のようなオーラが

湧き出てきた。

 

「何だあれは!? すさまじい気だ。

どうなっている、咲夜…」

パチュリーに援護を受け、離れた位置から見ていた

ケンブラックも驚きを隠せなかった。

 

「あれは、まさか“炎の女神”…」

パチュリーがつぶやく。

 

「炎の女神…だと!?

 

咲夜の反撃が始まった。

これまでになかった快進撃がフリーザをとらえ、

激しく攻め立てる。

 

 

パチュリーが説明する。

 

「これもドラゴンボールと同じく

言い伝え程度の話だけど、

現在の幻想郷ができるずっと前、

世界の至る所で科学と魔法が

両方とも信仰されていた時代に、

それまでどんな人間や魔法使い、妖怪も

超えられなかった壁を超えた

女戦士が誕生した。

 

普段は穏やかな心を持ちながら

ある時激しい怒りによって目覚め、

炎を纏うような気を放ち、

当時の凶悪な軍やならず者を次々となぎ倒して、

やがてその国の女神になったと言われているわ。

 

それにしても、幻想郷でも誰もなれかった姿に

なぜ咲夜が…」

 

「そうか、たぶん前にオレの気を与えたことで

彼女の持つ力が最大限に引き出される

きっかけになったのかもしれんな」

 

「あなたの気を…そういうことだったのね。

でも、妖怪ならともかく生身の人間であの状態は

きっとそう長くはもたないわ」

 

最終形態の敵に初めてダメージを与えた

手応えはあるものの、

まだまだこの程度でつぶれる相手ではないことは

分かっていた。

 

~<ゴールデン対ロゼ>に続く~