受け継がれる世界 -迫りくる危機- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

フリーザは凍てつくような闘気を放ち、

体を黄金色に変化させ、

超怪物(スーパーモンスター)へと変身した。

 

 

「これがワタシの持つ究極のパワーです。

安っぽいネーミングにはなりますが、

分かりやすく“ゴールデンフリーザ”とでも

申し上げておきましょうか?」

 

こうして向かい合っているだけでも威圧感があるのは

ケンブラックにとっては初めてのことだった。

 

「今更逃げも隠れもしないぜ。

宇宙の帝王の力をじっくり拝見させてもらおう」

 

「ワタシも今までしたことがなかった

トレーニングを積んで

この姿に辿り着いたのです。

せいぜい楽しませて下さいよ、地球人」

 

フリーザの攻撃は変身前とは速さも重さも

まるで別次元だった。

ケンブラックが一気にダメージを負っていく。

 

「まずいわ。ブラックの気が著しく減ってきている」

 

「ケンさんはもう超(スーパー)ロゼには

なれないのかしら?」

 

「確かにこのままじゃ…」

レミリアは誇り高き紅魔館の当主の身でありながら、

じっとしていることしかできない自分に

焦りと苛立ちを感じていた。

 

 

ケンブラックはあの世に行ってから

強大なパワーアップとひきかえに

身体への負担が大きい

神精樹の実を求めることはなくなったが、

この危機を前に考えが揺らぎ始めていた。

 

「くそ…やはり神精樹の実を食べないと

超皇帝(スーパーエンペラー)ロゼには

なれないのか?

だが、こんなに力の差があっては…」

 

 

 

「先程までの勢いはどうしたのですか?

とうとうパワーを

使い果たしてしまったようであれば、

そろそろクライマックスといきましょうかね」

 

 

フリーザの連続攻撃がケンブラックに

さらに大きなダメージを与えた。

 

「お姉様、私もう我慢できないわ!」

「待ちなさい、フラン!」

 

呼び止めにも応じず、

フランドールがなりふり構わず

フリーザに向かっていく。

 

「もう、こうなったら最後の悪あがきくらいは

してやるわ!」

 

「お嬢様…!」

 

レミリアと咲夜も続く。

 

「私も何かやらなきゃ…!」

パチュリーはケンブラックの援護に向かった。

 

~<炎の女神>に続く~