人材定着とキャリア支援 | 中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

1.企業の成長と従業員の成長を両立する懸け橋になります。
2.採用と定着・育成の仕組み作りを支援します。
3.リスクをコントロールし、モチベーションを上げる人事処遇制度作りに貢献します。

人事部29年の社労士 吉崎です。

 

「苦労して採用した人材が定着しない」という嘆き声をよく聞きます。私の採用セミナーでは、採用活動は入社して終わりではなく、定着、活躍して成功と言えるのですから、トータルで考えましょうと申し上げています。

 

人材マネジメントは採用に始まり(入口)、育成、配置、評価と報酬、退社(=代謝、出口)といったフェーズがあると言われています。その中でも入口管理である採用が非常に重要であり、それ以降の各フェーズと大きく関係があります。

 

つまり、採用が上手くいけば、定着もしやすいということになります。自社の経営理念に共感し、業務に耐えうる知識、スキルを持ち、社風に合う人材が採用できれば理想的。

 

ミスマッチをなくすために採用では最大限努力するのですが、全て満足できるはずはありません。その時(もしくは理想的な採用であっても)重要なことは・・・。給料を上げる、福利厚生を充実させる、ということではありません。大きなコストをかけなくても、できること・・・。

 

★従業員一人一人のキャリアビジョンを明確にすること。

 

担当している仕事をいつまで続けるのか。どんな力が身につくのか。会社は何を期待し、それに応えるには何を学べばいいのか。自分にできるのか。どの位の実績を残せば、収入は増えるのか。どうすれば希望するポジションに就けるのか。安定した生活ができるのか・・・。

 

従業員が不安に思っているなら、どんな細かいことでも、従業員本人と上長や人事担当者が話合い、方向性を決めていく。決して上長や会社が決めるのではなく、本人が会社との話し合いの中で決めるのです。

 

一昔前なら「自分で考えろ!」で済ませていたでしょう。しかし、その頃は、会社の指示通り働けば、「何とかなった」時代でした。今は、今後はそんな時代でないことを皆分かっています。だから不安になります。経営者も管理者もキャリアについて真剣に考えなくても、今のポジションを勝ち取った自信があるので、不安に思うことが理解できません。そこに大きな断層ができます。その溝を埋めるには根気がいりますが、継続すれば必ず埋まり定着につながります。

 

今日はキャリアについて書きましたが、他には、公正な評価と働きに応じた報酬(評価基準の共有)、仕事の裁量権、担当する仕事の社会性(意味のある仕事ができているか)、そしてすべてに共通するのは適正なコミュニケーション。

 

これらはコストを上げなくても、考え方を変えて、根気強く、手間を惜しまないで実行すればできることです。これらの重要性に気付いている担当者が、行動に移していただけることを期待しています。

 

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