労務管理上の3大トラブルは
「未払い残業=長時間労働」
「退職、解雇」
「ハラスメント=セクハラ、パワハラ」
と言われています。
企業活動の過程で、業績向上を突き詰めていけば、
経営者(使用者)と従業員(労働者)の立場の違いが
鮮明になり、トラブルのタネが生まれます。
それを大きくしてしまうか、タネのままで終わらせるかが
労務管理のポイントです。
トラブルになる原因は
①法律(労働法)をよく理解していない。
②行政(厚生労働省=国)の方針をよく理解していない。
③経営者と従業員の立場(考え方)の違いをよく理解していない。
と考えられます。
①と②については、社労士はじめ、色々な法律家が
アドバイスをしてくれると思いますので、それに沿って対応すれば
改善可能です。
しかし、③については、経営者の感情の問題が絡んでくるので
一筋縄ではいきません。
経営者からよく聞く言葉。
「経営理念に従って経営をしているのに、従業員は理解しない」
「いくら研修しても、人材が育たない」
「目標達成への執念が足りない」・・・など。
従業員からよく聞く言葉。
「別に経営理念に共鳴して、入社したわけではない。
朝礼で唱和しているだけで、中身を理解していない。」
「研修と言ってもOJTが中心で、上司によって教え方が違うし、
何が正しいのか分からない。思いつきで、研修テーマを
決めているようで、やる気にならない。」
「目標は上司が勝手に決めた。自分のできる範囲で
一所懸命やるだけです。」
という風に、意識ギャップが大きい中で
・目標達成していないのに、残業申請できない。(未払い残業)
・能力が足りないから、雇止め。(不当解雇)
・感情的に叱られる。時には暴言を吐かれる。(パワハラ)
ということが起こります。
上司と部下、上司である管理者と経営者の間に
信頼関係があれば、一時、感情的になっても理解しあえますが、
そうでなければ、トラブルになってしまいます。
労務トラブルの大きな原因は、
「感情のもつれ。信頼関係の欠如」です。
法的裏付けのある規定にする。
規定に沿って運用することは、信頼関係構築の
第一歩ですが、それが全てではありません。
日々のコミュニケーションを適切に行い、
信頼関係を作り上げることが、最も重要です。