非正規の失職、今後3か月で3万人見込み | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

 昨年10月から今年6月までの間に職を失ったか、失う予定の非正規雇用の労働者は、今月19日時点で19万2061人に上ることが31日、厚生労働省の調査で分かった。

 2月18日時点の調査(昨年10月~今年3月、15万7806人)と比べ約3万4000人増えた。全体の3分の2を派遣労働者が占めている。また、4月末までに失職する正社員も1万2502人に上っている。

(読売新聞)

 3月以降、製造現場で働く派遣社員が順次、3年間の契約期限切れの『2009年問題』を迎えます。本日3月31日期限切れの方も多くいらっしゃることでしょう。派遣を活用してきた企業は、派遣社員を『直接雇用』にするか、『請負』に切り替えるかあるいは『雇い止め』の選択に迫られます。現在は減産しなければならない状況がほとんどですから、『雇い止め』にますます拍車がかかるというわけですね。

 2月の有効求人倍率は0.59倍となり、2003年2月以来、6年ぶりの低水準だそうです。3月はもっと下がりそうです。職を失い、新たな求人がないということになります。

 生活保護の申請も東京23区の計40市区を対象に調査したところ計1万1206件で、昨年2月(7375件)に比べ53%増えたそうです。長期的に増加傾向が続く高齢者に加え、職と住まいを失った非正規雇用者などが申請しているのでしょう。こちらもますます増加傾向となりそうです。

 こうなると景気がよくならなげれば、雇用不安の問題は何も解決しないのでしょうか?改正雇用保険法により失業給付の受給要件が緩和されます。契約期間満了など失職する可能性のある人が多いだろうということから本日施行となります。しかし、それでも受給の対象とならないセーフティネットから抜け落ちる方はいるでしょう。まだまだ問題山積みですね。

sakurai


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