ねんきん定期便、来月から送付 | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

 来月から『ねんきん定期便』が誕生月に送付されます。『ねんきん特別便』もまだ回答していないという方も多いでしょう。これまでの回答率は年金受給者で76%、加入者に至っては61%と低水準にとどまっています。

 『ねんきん特別便』と『ねんきん定期便』の違いは何でしょう?

 『ねんきん特別便』は社保庁がコンピュータで管理する年金記録に間違いがないかを国民に確認してもらうための通知でした。「お勤め先の名称または共済組合名等」の欄から過去の勤務先が抜けていないかどうかを確認することと、加入記録に空白期間がないかという2点の確認です。

 『ねんきん定期便』は過去の厚生年金の標準報酬月額の記載があります。この標準報酬月額とは、納める保険料の額を決定したり保険給付の額を決定したりする時に、計算の元になるもので、区切りのよい幅で区分して使用します。給料297,120円ならば標準報酬月額300,000円、給料425,320円ならば標準報酬月額440,000円という具合です。

 『ねんきん定期便』では過去の標準報酬月額の確認を必ず行いましょう。これで社保庁職員による標準報酬月額の改ざんなどが行われたかどうか確認できるということです。このチェック方法ですが、標準報酬月額が急に下がっている場合などは改ざんの可能性が高いと判断できます。標準報酬月額が98,000円と記載されている場合は要注意!!これは標準報酬月額の最も低い額で、給料が101,000円以下だったということになります。

 年金記録に誤りがある可能性がある人には『ねんきん定期便』がオレンジ色の封筒で届きます!!名寄せ特別便の未回答者や『訂正無し』回答者、標準報酬月額に誤りのある可能性のある人がこのオレンジ封筒です。それ以外の人には水色の封筒で届きます。
 
 『ねんきん定期便』では将来の見込額もわかるようになっています。これにも興味がありますね!

sakurai


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