介護最大手のニチイ学館は3月末までに無資格者を非常勤で100人程度採用する。過去に同社の教育講座の資料を請求した人にダイレクトメールを送るなどして人材を発掘する。入社後は無資格でも働ける老人ホームなどの施設に配属、介護資格の取得も後押しする。ニチイでは、旧コムスンから引き継いだ施設の入居率が高まっており、採用増に動いていた。
(日経新聞 2/21)
介護事業所が介護未経験者の採用活動を強化しています。国の政策として、他業種から介護業界に雇用をシフトさせるための『介護未経験者確保等助成金』があります。介護事業所が介護未経験者を雇用保険被保険者として雇い入れ、1年以上継続して雇用する予定なら、最高1人50万円の助成金を受給することができるというものです。
介護業界は慢性の人手不足と言われ、昨年12月の有効求人倍率は1.9倍、全職業の0.7倍を大きく上回ります!!求職活動中の方がたくさんいる今、無資格歓迎という介護の求人に応募したいという方が多くいるのでしょうか?待遇や将来のビジョンに魅力があれば応募はあると思います。しかし、介護の人手不足には、賃金が安いというイメージが大きな影響をおよぼしているでしょう。
ニチイ学館では採用、入社後に、社内講座で資格を取得させるということです。受講時間も業務とみなして給与を払うというのは待遇面でかなり魅力があるのではないでしょうか?介護福祉士の有資格者が多い施設などは、介護報酬アップの対象施設となるため、これから介護福祉士の争奪合戦も予想されます。今後、雇用を拡大しなくてはならないこの産業の、担い手を増やすのは今なのかもしれませんね!