追加雇用対策 | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

 与党が近くまとめる追加の雇用対策の素案が2日、明らかになりました。

 景気後退に伴う雇用情勢悪化に備えるため、新卒予定者の内定取り消し対策や派遣労働者の打ち切り対策、地方の雇用創出策が柱となっています。3年程度で100万人の雇用の確保を目指し、雇用保険を主な財源に事業規模を1兆円程度とする方向だそうです。(YOMIURI ONLINE

 内定取り消し対策では、『事業を縮小する企業が従業員に職業訓練などを実施して雇用を継続する際に受給できる雇用調整助成金について、現在は「6か月以上の雇用保険加入」としている助成条件を緩和し、採用直後から受給できるようにする。倒産による内定取り消しに関しては、別の企業が採用した場合、特別奨励金の支給対象とする。』ということですが、実際に内定取り消しをした企業の実態を考えると『これが対策…』という印象です。

 切羽詰まっていて危機的状況だから雇用調整せざるを得ないという時に新入社員に職業訓練させて助成金をもらう…まあ雇用の安定のためには内定を取り消すよりいいかもしれませんね。

 内定取り消しの人を採用したら特別奨励金というのはうれしい会社もあるかも!?世間は雇用調整の方向にあるものの人不足の業界はたくさんあります。良い人材を獲得するなら今かもしれませんね!!

 派遣打ち切りなど非正規労働者対策では、『企業が非正規労働者を直接雇用に切り替えた場合に助成金を支給する仕組みを新たに創設する。失業手当の受給期間の延長など失業給付も拡充、雇用保険に未加入で失業給付を受給できない労働者の支援策を検討する。』ということです。

 自動車製造業界などは派遣切りが大規模なだけに直接雇用なんて難しいでしょう。どっちにしても製造業の派遣に関しては2009年問題が迫っていて直接雇用するか打ち切るかという選択をせまられている状況です。経営悪化が進むと予想されるなら直接雇用は難しい…ということは雇用保険に頼るということになりますね。

 雇用保険の失業給付の延長に、広域延長給付、全国延長給付というのがあります。広域延長給付は失業者が多数発生した地域限定で給付の延長を行うものでたまに出ているようですが、全国延長給付はまだ出されたことはないものです。全国的に全体的に厳しい状況です。

 サッカーの中村俊輔選手はワールドカップに向けて日本に戻ってきたかったようですが、横浜Mも景気悪化のため(親会社は日産自動車だし…)セルティックへの移籍金が払えずJリーグ復帰は絶望的、サラリーマン世帯ではボーナス減るのか、もらえるのかと心配しなければならない…ほんと早く景気回復してほしいですね
 
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