ワークライフバランス(3) | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

ワークライフバランスとは働かないことを推奨することではなく、時間あたりの生産性を向上することです!ですからもちろん中小企業にもその効果はあります。
「育児支援はコストがかかるから、その余裕はない」という考えを「労働人口が減っているのだから優秀な人材をいかに引き留める」というふうに発想転換してみます。

すべての業務を洗い出し効率化を図る!
「自分にしか出来ない仕事」と誇る従業員にも自分の仕事をオープンにしてもらいすべての業務を明文化します。業務を見直し個人の生産性、組織の効率を高めることで限られた時間に効率よく業務を行うことができるようになります。時間は資源、エネルギー制約と同じ考え方です!仕事(ワーク)を効率よく行い子育てや自分の時間(ライフ)を充実させるのがワークライフバランスの本質ですから、とにかく非効率な部分を明らかにすることが重要です。この作業が整えば、優秀な従業員が育児休業をとりたいと言ってきても焦らず騒がずその従業員の業務の標準時間を設定し代替を派遣社員で補うことは可能です。またここで大事なのは仕事を継続するために取る休業ですから長期の休業は不要ということになります。できるだけ早く仕事に復帰できる予定をたてます。

中小企業の場合は企業のトップが強いリーダーシップをとり従業員のニーズ対応していけばワークライフバランスを取り入れ従業員のやる気をアップさせることができます。従業員の多い企業では制度は作ったものの現場の理解が追いつかず運用がうまくいかないという残念な結果になってしまうことが多いようです。

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