前回は、平成23年度の本試験問題を使い、社労士試験の選択式を解くためには、
推理力」や「妥当性」なども活用することが重要であるとお伝えしました。

今回は、平成22年度の社会保険労務士試験の本試験問題を使い、
法・規定の趣旨や背景から判断する力」の重要性についてお伝えします。

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いきなりですが、平成22年度の労一です。

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本問は、男女雇用機会均等対策基本方針(平成19年厚生労働省告示第394号)
を参照している。

 我が国は、急速な少子化と( A )の進行により人口減少社会の到来という
事態に直面しており、以前にも増して労働者が性別により差別されることなく、
また、女性労働者にあって( B )を尊重されつつ、その能力を十分に発揮
することができる( C )を整備することが重要な課題となっている。
このような状況の中、平成18年度に改正された、雇用の分野における男女の均等
な機会及び待遇の確保等に関する法律においては、あらゆる( D )の段階に
おける性別による差別的取扱い、( E )、妊娠、出産等を理由とする不利益
取扱い等が禁止されるとともに、セクシュアルハラスメント防止対策の義務が
強化される等、法の整備・強化が図られた。

○選択肢

①格差拡大   ②家庭     ③家庭環境   ④間接差別
⑤教育環境   ⑥経営管理   ⑦経歴     ⑧高学歴化
⑨高齢化    ⑩国籍又は信条 ⑪雇用環境   ⑫雇用管理
⑬雇用不安   ⑭社会的身分  ⑮就職活動   ⑯女性
⑰地域環境   ⑱直接差別   ⑲母性     ⑳労務管理

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如何でしょうか?結構難しいですよね?

労一の選択式対策は、「目的条文の暗記」が中心の方が多いかと思いますが、
それだけで解答できますでしょうか?

この問題は、設問文の冒頭のとおり、「基本方針」から出題されています。
 ⇒出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/12/dl/tp1211-2a_0001.pdf

まさに、「そのままやん!手抜きかい!」という感じの出題ですが、
この部分からの出題を予想した予備校はなかったと思います。

しかし、この出題は「男女雇用機会均等法」という、比較的メジャーな法律からの
出題でしたので、3点以上取れた方も多かったと思います。

しかし、今後はマイナーな法律の「基本方針」や「理念」などから出題される
かもしれませんよね?(労一は変化球が多いですから)

このような出題に対応するためには、目的条文ばかり「丸暗記」するのではなく、
法・規定の趣旨や背景」を理解しながら学習する必要があります。

そうすると、「応用力」を身につけることができます。

特に、労働基準法や一般常識においては有効な対策だと思います。

本問でいえば、男女雇用機会均等法が目指すものや、改正が行われた背景などを
しっかりと理解しながら学習していれば、空欄A、B、Eは得点できると思います。

テキストを読む際も、漠然と目をとおすのではなく「何故そうなっているのか?
ということを考えらながらインプットを行いましょう。

(ただし、それ自体が問われることは少ないので、くれぐれもほどほどに。)
(何事もバランスが大切です。)

なお、C、Dについては消去法を使っても、ある程度の推理力が要求されますね。
是非、トレーニングと思って取り組んでみてください!

(解答は上記のリンクから探してくださいね!)

PS:本日の論トレ(論点トレーニング)はお休みです)。



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