繊細さに欠けるというか、情緒が薄いというか
今から15、16年前の話。つまり僕が30代中頃の出来事。…なんでこの件を思い出したのかは後ほど書く。とりあえず、5月の中旬辺り。30代の僕が家で1人で留守番してた時だ。……あ、その前にその数週間前に友人が結婚し新婚旅行でお土産を買ってきてくれていた。行き先はハワイ。「特別なのを買ってきたよ」と渡された箱。もちろん他にもチョコだったりTシャツだったり僕の家族分に持ってきてくれてたんだけどそれとは別にこっそりと小さな包みを渡されたわけだ。僕は彼の結婚式二次会の司会を務めた。そのお礼込みの特別待遇。彼なりの優しい心遣いですな。かつ、友は言う。「みんなのいない所で開封してくれ」と。……なんだその意味深な言葉は。なんて思いながらも家族の目を盗んで半分ウキウキしながら友と別室に移動。箱からは微かにカタカタと音が鳴っている。おそるおそる包装を破った瞬間僕は全てを悟った。箱にはイロイロ英語で書いてあるけれどこれはトランプだ。だけど、ただのトランプではない。トランプはジョーカーを入れて53枚で構成されているわけだけれど全てのカードが女性の写真になっている。みな外国のお姉様たち。何故かわからない、理由は不明だけれども全員が全裸に近い格好をしている。…こういうトランプを巷では何て呼ぶのだろう。エロトランプ?ヌードトランプ?全面ぼかしってどうやりゃいいんだ?まあ、呼び方はこの際いい。…個人的嗜好の問題になるけれど僕は洋モノ方面にほとんど興味が無い。和モノのみで生きてきた男である。この話をし出すとエロスとはなんぞやという根源的な部分に踏み込まざるを得なくなりただでさえ冗長なブログが全米が涙するような超大作になってしまう。申し訳ないけれどここでは省略する。トランプに関しては正直なところ、友には悪いが「これ…いらねえなあ」が本心だ。ただ、貰ったものを無下にも扱えない。仕方ないのでクローゼットの奥にしまい込んでおいた。で、話は1人で留守番の日に進む。……奥から引っ張り出してきて改めてシゲシゲとトランプを眺めてみる。んーやっぱり僕個人としてはピクリともしない。……あ、心がね。心が動かん、て事ね。写真を眺めてても特に血湧き肉躍るような身体的・精神的変化は起きない。…せっかくだからトランプで遊んでみようかな。…なんだけど一人で遊べるトランプゲームってなんだ?ババ抜きとか大富豪、七並べ…どれもこれも1人プレイには向いていない。あ、トランプ占いか。これなら1人で解決できる。って言っても僕はトランプ占いの正式な作法を知らない。うろ覚えで何となく聞いたことがあるのはトランプを4枚ずつ並べていき同じ段、もしくは上下段で同じ数字が出たら抜いていく(ペアが出来たら外していく)これを繰り返していってカードが綺麗に無くなったら願いが叶うというもの(だった気がする…占いっていうか、おまじないか。この時、次女が産まれて1歳ちょっと。てことは、長女が4歳くらい。これはあれだ願いは1つ。家族の健康しかない。…家族の幸せをヌードトランプで願う。…いささか躊躇う気持ちもないではないが53人の女神達のご加護を得ているとも考えられる。いざ、pray! to! God!!……3回目だったか、4回目だったかやっとクリアできた。これでおまじないは完了である。家族皆が健やかに過ごせますように。すっぽんぽんの女神達よ有り難う。またクローゼットの奥深くでお休みください。その1週間後。僕は野球の試合で右肩を骨折する。……なんでやねん!!(→これを書いていてトランプを思い出した)