Bloodborne DLCの総合レビュー | うさぎのダークソウル DARK SOULS 3

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ダークソウル3 DARK SOULS IIIの攻略? というよりは楽しい情報!
Bloodborneの低LVプレイの情報も満載です!

今年最後の記事として、DLCを含めたBloodborneの総合レビューを書いてみたいと思います。

皆さま、どうぞ良い年をお迎えください!


※お読みになる前に
私自身はレベル20での聖杯クリアと周回カンストを中心に、レベル4~32までのプレイ経験しかないので、このレビューは、あくまでも低LVでプレイした場合という前提でお読みください(私が使用したキャラの詳細は、こちらの記事)。なお、対人戦については、Bloodborneでの経験がほとんどないため、省略しました。 ★は1が最低で5が最高です。


操作性
★★★★★

操作性は、ゲームにとって命!Bloodborneの最も優れた点がこの操作性です。完全にキャラと一体になることができ、これ以上なにを求めるの?と思うくらいの爽快感!回復のモーションまでもがクールで、自分が上手くなった!と錯覚してしまうほど (^^ゞ アイテムや武器の切り替えなどの操作もスムースです。DARK SOULSのように軽ロリ、中ロリ、どっすんという遊び方はできませんが、いろいろと大変なゲームなので、軽ロリ固定でいいと思います。


システム
★★★★

(召喚システム)
召喚サインを自由に選ぶのではなく、鐘で勝手に召喚されるシステムには賛否両論ありますが、Bloodborneの場合は鐘が合っているように感じます。また、一か所から各エリアに召喚される簡易祭壇のシステムは、今後の作品にも応用したら、野良の協力者がいない過疎エリアをカバーするのに役立つと思います。

(聖杯ダンジョン)
武器強化のための血晶を求めて、聖杯ダンジョンに潜る(実際には血晶マラソンと呼ばれるボスとの戦闘)というコンセプトは良いと思います。しかし、ただでさえ本編+聖杯で異常に拡大したエリアに加えて、血晶マラソンという要素が、(とくに本編の)マルチプレイの過疎化に影響を与えたように感じます。なにより仕組みが煩雑だし、聖杯ダンジョンには功罪の両面があります。そのひとつの尺度が、わずか7.5%というトゥメルの女王、ヤーナムのクリア率(2015年12月現在)・・・ この数字を見る限り、最後まで聖杯を続けたのは、ごく一部のユーザーのみで、聖杯ダンジョンが広く受け入れられたとは言えません・・・


難易度設定
★★★★

ユーザーに媚びない「死にゲー」が売り物のソウルシリーズ。その派生作品であるBloodborneは、さらに辛口というか低LVには激辛!赤グモの大群など、極端に感じるところもありますが、難しいのがイヤなら、レベルを上げたりマルチプレイという手段があるので、初心者でもクリアは可能だと思います。本作でもごく少数とはいえ、レベル4や10のソロで聖杯と周回カンストまでクリアした方もいるし、レベル100でプレイする前提で考えれば、適切な難易度ではないでしょうか。


ボスとMOB
★★★★★

どのボスもデザイン、動作ともに非常によくできていて、なんど戦っても楽しめます!戦闘シーンも非常にドラマティックで、エキサイティング!一周目から敵は硬い設定ですが、そのぶん周回数による難易度の上昇は緩やかで適切であると思います。MOBは使い回し感があるものの、とくにDLCなどは十分に歯ごたえがあるので、一周目の道中でも退屈しません(というか、低LVだと苦戦します)。


武器
★★★★

DLCがなければ寂しい限りですが、DLCの武器を加えれば、種類もモーションも十分良いと思います。とくに個人的には、主要武器のすべてが、低LVでも使用できるという点が非常にうれしかったです!しかし、武器を強化するシステムが複雑なうえ、努力しても運に左右される血晶マラソンを強いられるなど、手間と時間がかかるのが難点ですね・・・


防具・アイテム
★★★


防具はDLCで種類が増えましたが、どれも似たような印象を受けてしまいます。システム上、重量級の鎧がないのは仕方ありませんが、もっとユーモラスなものや、セクシーな衣装があってもよかったのでは?と思います。このへんは、DARK SOULS IIIに期待したいです。
アイテムは、可もなく不可もなくですが、ゲストプレイを続けていると、輸血液などを補充するために狩人の夢に戻る必要があるのが面倒に感じました・・・


世界観・ストーリー
★★★

もともとあってないような、ソウルシリーズのストーリー・・・ 本作のコンセプトはいいと思いますが、散漫でスッキリしないストーリーには不満を感じます。ヤーナムに生きる現代人、病によって人が獣になった敵、実験によって失敗作となった人々、トゥメルと呼ばれる古代人、上位者である異星人など、多数の興味深い要素がありながらも、感動もしくは感心するようなラストの集約はなく、「すべてが夢でした」というオチは、TVドラマ『ザ・ロスト』のような虚しさ・・・


登場キャラクター
★★★

登場するNPCは、どれも無個性かつ関係が希薄で、太陽の戦士ソラール、タマネギ戦士のジークマイヤーのような、心揺さぶるような登場人物はゼロ・・・ 個人的には、会話ができる一部の失敗作の人たちに同情したり、時計塔のマリアがカッコいいと思いましたが、なぜこんなにNPCの存在感が薄いのか疑問です。DARK SOULSとの差別化であるとか、戦闘主体のゲームに仕立てるために、あえて意図された可能性も感じます。


CG・グラフィックス
★★★★

PS4の性能もあり、DARK SOULSがレトロ・ゲームに感じるほどの精緻なグラフィック!私が大阪USJのハリー・ポッターを訪れた際は、あまりの偽物感にガッカリしましたが、Bloodborneのお城のつくりや街並みは、本場ヨーロッパの人が見てもまったく違和感を感じないクオリティだと思います!しかし、具体的にどこがどう不満とは指摘できないものの、全体的な「味や雰囲気」という点では、DARK SOULSに一歩か二歩譲る・・・というのが正直な感想です。


音楽・SE
★★★★

音楽全般のクオリティは、文句のつけようがありません。しかし、どのシーンのBGMも、あまりにも上品かつ自然に馴染みすぎていて、DARK SOULSでいえば、アノール・ロンドのボス戦やカラミットのような、印象に残るものがあまりなかった・・・ なんていったら、贅沢だと怒られそうですね (^^ゞ
効果音はパーフェクト!


ジェスチャー
★★★


必要なものはそろっているし、上品なのはいいけれど、「他人に不快感を与えない」ということを意識しすぎて、気の利いたユーモアや正当化されるべき状況ですら怒りを表現できないのは不満。侵入システムのやや過剰な制限といい、すこしユーザー(とくに初心者)に配慮し過ぎているのでは?と感じます。それと、些細なことですが、歩きながら手を振ったりできるのは便利でいいと思います。


総合評価
★★★★★

Bloodborneを私なりに表現するとしたら、

愛もない、友情もない、萌えもない、ろくにストーリーもない、しかし戦うことが、最高に面白いゲーム

という感じです (^^ゞ

多少の不満をすべて吹き飛ばす、「戦うこと」の面白さ!それだけでBloodborneは、私にとってDARK SOULSを超えた初めての作品になりました。

謎解きやストーリーを楽しみたい方には、まったくおすすめできませんが、シリーズ作におけるスキルを磨きたい方や、戦うことをスポーツのように楽しめる方には、最高の作品だと思います。もし、Bloodborneに素晴らしいストーリーとNPCが付随していたら、ニューヨーク近代美術館の永久所蔵品になっていたかもしれませんw

この製品を購入した一人のファンとして、好き勝手に意見を述べましたが、開発された方々に感謝の気持ちを込めて、私の拙いレビューとさせていただきます。

ありがとうございました