「なに不自由なく育てられた子供は、大きくなるととても不自由になってしまうのです。」
やりたいことが何でもでき、欲しいものはすべて手に入り、食べたいものだけを食べて育っては、自分の欲望というものを抑えることが難しくなるのです。
そのまま大きくなって、いろんな人との関係で成り立つ社会に出ていったとしたら、どうなるでしょうか。
何でも思い通りになっていた家の中とは違って、きっととても不自由極まりないことになってしまうでしょう。

本当の自由とは、何でも自分の思い通りになるということではなくて、今の環境の中で、自分がやろうと思うことを、自分の意志で選択できるという自由のことをいうのではないでしょうか。
もちろん何かを選ぶということは、それ以外のものを選ばないということになります。
そして、自分が選んだことに対しては、良いことでも嫌なことでも、全ては自分にかかってくるのです。
それを「他のものを捨てたくない」「責任や義務を負うのは嫌だ」と思うと「不自由」になってしまいます。
それは、何でも何不自由なくしたいという考え方ですね。でも「自分の選んだ可能性を自分の力でやっていこう」と思うこともできます。

それは、とても厳しい道かも知れませんが、「不自由」を克服してこそ、本当の「自由」を手にすることができるのではないでしょうか。
テニスをする時に、いくら勝ちたいからといって、弱い相手とばかり試合をしていては、その時は気持ちがいいかも知れませんが、結局は上達しません。
自分と同じくらいの腕か少し上の相手と対戦すれば、思い通りにいくはずもなくて、いろいろ苦しいことや辛いことがあるでしょうし、コテンパンにやられてしまうこともあるかも知れません。
でも、それを「不自由」だと思わずに楽しんでみれば、その経験から、いろいろなことを学ぶことができるでしょう。「自由」とは、誰かから与えられるものではなく、自分で選ぶものなのです。
コーチは、上達を目の前で見られるという自由があります。G