そんな時は、人はよく「平常心」で臨めば大丈夫だとアドバイスします。でも、「緊張してはいけない。平常心でいなければ」と強く自分に言い聞かせていたら、余計に心臓がドキドキしてしまった経験はありませんか。緊張を避けたいと強く思うことが、かえって自分を追い込んでしまうのです。
禅語に「平常心是道」という言葉があります。これは、もっとも一般的によく使われている「普段の気持ちをそのまま保つ」という意味とは異なります。

禅語の「平常心」とは「自ずから、そのような状態になるのであれば、そのようにしていればいい」という意味なのです。
わかりやすく言い換えるなら、「人前に立つとき緊張するのは、自然なことなのだから、緊張を無理に押さえ込むのではなく、緊張すればいい」というのが、禅の考え方なのです。
緊張するなら、したっていい。思い切り緊張すればいい。あまり気にすることはない。
禅の考え方に学んで、そんな風におおらかに構えているほうが、むしろ緊張が解け、気持ちは落ち着くものなのです。
禁止事項を増やすより、ありのままを認めえたほうが、かえってうまくいくものなのです。
「いいことがいっぱい起こる禅の言葉」 より







ほっとする禅語(続)より












