自分で実際にスーパーに行って、棚の商品を色々見るようになって、たしかに高いな、と感じられるようになった。
これまでの感覚で買い物をすれば、支払金額が同じであるはずがない。かといって、食卓をみて「物価高だからなぁ」などと毎日感じるのは嫌なので、1ヶ月の食費の予算を拡大することにした。
どこかの会社のように社員救済のために給料を上げてくれるような会社ではないので、食費予算拡大は、そのまま貯蓄のペースダウン(あるいは貯蓄の取り崩し)に直結する。
だけど、まぁいっか。
なんか最近思うわけ。
貯蓄、貯蓄って、馬車馬のように働いても、口座の残高が増えたところであんまり満たされる感じがしない。
そりゃ、カネはないよりあったほうがいいだろうし、その「数字」が大きくなっていくことは将来の不安を払拭し、心の平穏をもたらすのは間違いない。
でも、結局仕事は人生の切り売りであって、自分の時間(=寿命)を提供して、その対価として残高の数字が増えていく。
それだけ。
その数字の上昇の角度が多少鈍くなっても、あるいは多少の下降に転じても、着地点が大体見定められるなら、数字を追い回すより、もっと大事なことに命を使う方がきっといい。
と言っても、
いわゆる富裕層と言われるような人々のような資産を持っているわけではない。ただ、身の丈にあったレベルで幸せを感じることができるのは自分の「いいところ」だと思う。
下り坂になれば力を抜いて生きていける。
「まぁ、いっか」の精神で。